狂言回し(1)

文字数 557文字

 さてさて、「自分にとっていらないもの」―例えば嫌いなものとか、邪魔なもの、その他不快と思うもの―が認識できなくなれば、具体的には何が起きるか?
 その人のその後の人生は幸せ? それとも不幸せ?
 まぁ、どっちだっていいさ。少なくとも、


 おっと、「いきなり出てきたお前は誰だ」だって? そうだねぇ。……。
 あの姉弟の…、まぁ、ちょっとした古い知り合いってところかな。ふふ。
 ま、冗談はそれくらいにして。
 嫌いなものを認識できなくなったところで、結局は何も解決しないと思うんだけど、どう思う? ちなみに僕が嫌いなものは……。いや、止めとこう。言ったらあの二人に遊ばれそうだ。
 で、何の話だっけ。話題がすぐ脱線するのは、僕の悪い癖だね。……ああそうだ。嫌いなものを認識できなくなったら、って話だね。
 そうだね。あれだよ。「百聞は~」ってやつだ。僕の長い話しを聞くより、直接見たほうが早いと思うよ? ちょうど、あの二人も色々企んでる…、ごめん、言い方が悪いね。準備してるみたいだし。今度は何するんだろうなぁ。楽しみだけど、ちょっと心配だね。
 さて、今回の僕の出番は、たぶんこれしかないと思うから、印象に残るように、ちょっと謎めいた存在にしてみたよ。じゃあまた、どこかで見かけたらよろしくね。
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登場人物紹介

店員さん

性別、女性。

年齢、声から判断すると二十代。

身長、座っているので不明。

誕生日、そんな情報いります?

キャラから一言

「私の個人情報? そんなもの知ってどうするんです?」

副店長

性別、男性。

年齢、二十代後半。

身長、170㎝前半。

誕生日、双子なので、二人ぶん祝ってくれるなら教えます。

キャラから一言「そもそも怪しすぎて、お客さん来ないと思うんだけどな。……ねぇ、店長聞いてる?」

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