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文字数 254文字
昔の方がよく見えた日は
きっと心が弱っていて
些細な言葉でも気になる
もう少しできたのになんて
誰にも答えは見つからないのに
縛られる物がないのは
いいことばかりじゃなかったけど
あの頃の僕たちは何に対しても
自由を手にしたと思っていたから
多少の無茶も自分次第と
笑って過ごせた無敵な時間
でも今はその瞬間と言う時に
どこかに踏みとどまろうとする
若さと引き換えに手に入れた
少しのズルさと知った怖さに
侵食されていく体と心は
高すぎる空に何を想うのか
昨日の僕も明日の僕も
答えが見つからないまま
また少しの後悔を携えながら
今日の始末をつける