詩小説『あとがきにかえて』3分の物書き物語。全ての小説好きへ。

エピソード文字数 585文字

あとがきにかえて

四畳一間にあるのは、机と原稿用紙、万年筆。
傘電球の下、難しくは考えず、想いのまま書き続けている。

思い出されるは、あなたを被写体に。
真夏の通り雨も、この街の夕暮れも。やけに懐かしく蘇る。

君への言葉がこの世界の片隅から、地球の果てまで響けばいいのにと。
あなたを想うこの気持ち、届いてほしくて、今日も物書きは書くだろう。

あとがきにかえて、最後に僕はこうしたためる。
まわりくどくて、遠回りをして。こうも長編になってしまったが、一言で充分だ。

好きだ。

書くことは簡単なことだ。余計なことは考えず、その心のままにペンを走らせればいい。
満たされたくて、こうして書き続けてるが、満たされてしまったら、僕はそっとペンを置くのだろう。

良い小説っていったいどんなんだ。あなたにとってのハッピーエンドっていったいなんだ?
この街は目まぐるしく、姿を変えて、在り方を変えて廻るだろう。流れる市電に、呑み屋の提灯に、あなたを映して。

名もない物書き、売れない物書き。この街の片隅を舞台にして。
あなたと私を書き続けてる。物語は続いていく。

あなたを想うこの気持ち、届いてほしくて、今日も物書きは書くだろう。
あとがきにかえて、最後に僕はこうしたためる。
まわりくどくて、遠回りをして。こうも長編になってしまったが、一言で充分だ。

好きだ。 
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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