結び劇。

文字数 709文字

佐伯君、百田君、遠回りをしてきたおかげで、理解度が跳ね上がったところで、もう分かっただろう。
ああ、そうだな。
昔話は単なる伝説の2次創作じゃないってのは分かった。
語る目的が全然違うからね。
そういくと、桃太郎と温羅伝説の関係も見えてくるぞ!
語り手が聴き手に伝えたいことを、温羅伝説という素材から生み出した桃太郎という昔話に託した。
こういうことだな!
僕が言いたかったのはまさにそういうことだ。
結局は、桃太郎と温羅伝説の関係なんてどうでもいいんだよ。だけど、年月が経つにつれてき、それらを同一視する人々が出てきた。だから、今みたいに昔話と伝説との関係を語らなくてはならない。
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あれ、百田、お前もう帰るのか?
うん、ここら辺でお暇させてもらうよ。
人気ものは忙しいなぁ。
久々に話せて楽しかったよ。また機会があったらコークスクリュー630°決めてやる。
それチョー難度高いプロレス技じゃん!ヘイト溜まりすぎだよ!
デマゴーゴスかってくらいの煽りっぷりの代償だよ。
ふふ、言われても仕方ないね。
百田君、健勝を願うよ。
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しっかし、百田の奴、人を馬鹿にする癖は相変わらずだな。
ま、才ある者の特権だね。
君ほどじゃないが、彼は全世界の人間を小馬鹿にしているから、まあ気に病むことはない。
ごめん俺そこまでメンタル強くねえよ!
ん、チャイムがなったぞ。
百田君の忘れ物はないはずだが……。
おっす!水橋くん!
そして、佐伯!君には朗報だぞ!
齢15を超えたババアどものチョコレートを……ってあれ?
なんで準備体操始めてんの?
……すまない。僕にできるのは君を拘束することだけだ。
ちょ、えっ
アッーーーーー!
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