第41話 イキたいときにイケるこんな世の中じゃ

文字数 3,446文字

 グランに、片膝を持ち上げられる。

「ああ、何てはしたない恰好を……」

「今さら、何を言っている?
 お前は充分、はしたない女だ。淫乱な売女だ。
 同じヴァルキリーのクロエとミンが犯されているのに、
 助けもしないで。
 挙句の果てに、陰部をスケベ汁で濡らして、
 自分の指でイジッていた牝豚だろうが」

 グランに言葉でイジメられても、怒りが湧かなくなってきた。
 むしろ、下から子宮口を激しく突かれる快感が増していく。

「ああん、ヤッ、ヤダ……!」

 ドロッドロッ。
 ユリアの秘部から、精子のような白濁液が出てくる。

「本気汁が、陰部から出てきたか。
 クロエやミンでも、まだ出していないのに。
 やはりお前は、生まれついての淫売だ。
 お前の母親も、淫乱な牝だったろ?」

 ドクンッ。
 心臓がグルリと一回転するような衝撃。
 自分の体に流れる母の血。
 淫乱な売女の血。

 直後、脳天を何回も直撃する快楽の波状攻撃に、

「あああっ、ダッ、ダメッ!
 い、イクッ! いっちゃう!
 それ以上は許して!」

 ユリアは思わず、グランに許しを()うてしまう。

「お前の股座(またぐら)から、
 白くてドロドロの本気汁がどんどん出てくるぞ。
 これでは、どれが本当の精子か分からなくなるな」

 愉快気に言いながらも、グランは突き上げる力も速度も緩めない。

「ああっ! イッ! ……イクッ!
 イクッ! ああん……」

 脱力していくユリアの体を抱えながらグランも、

「俺もイッてやる。よし、出すぞ!」

 ユリアは子宮口で、全てを破壊し尽くすほどの爆発が起きたのを、確かに感じた。
 最強破壊魔法であるマダンテやフレアが、自分の膣内で放たれたかのような破壊力。

 昇天して飛びかけた意識が、やや戻ってきた。
 子宮にたっぷりとイチネンボッキを注がれ、それでまたイッてしまった。
 そうしてユリアは、ようやく理解した。
 イチネンボッキによる、忌まわしい過去からの解放。
 それは、母を自分から切り離すことではなかった。
 真逆だ。
 同じ、だ。
 同じだったのだ。 
 自分と母は、同じだ。
 自分にはやはり、母の血が流れている。
 自分は母と同じ、性欲が強い淫乱な牝だ。
 その象徴が、毎日はいているスケベなパンティだ。
 その事実を受け入れると、今度こそユリアの意識は飛んだ。
 その表情に、普段の知的さはなかった。
 代わりに、安心した幼子(おさなご)のような表情が浮かんでいた。

 軽く気絶したユリアを、床にねかせる。
 ベッドではない。
 牝奴隷にベッドなど、贅沢過ぎる。

 ユリアの頬を、グランはブッた。
 ビンタの音は大きく、皮膚にそれなりの衝撃も来るが、不愉快な痛みはない。
 特級の凌辱師や調教師の技だ。
 (たくみ)の世界だ。
 本物の凌辱や調教は、相手がそれを望まない限り、本物の暴力は振るわない。
 暴力に似た行動を起こし、相手を精神的にイジめて、気持ち良くさせてやる。
 つまり真の凌辱や調教は、精神の世界で行われる愛撫だ。

 ユリアが、ゆっくりと目を開ける。
 美しく青い髪が、乱れている。
 荒々しい性交の余韻だ。
 グランはそんなユリアの前髪を強く掴み、目を覚まさせる。
 そして正面をむかせ、

「これはクロエとミンに、
 口を酸っぱくして指導しているんだが。
 牝奴隷であるお前等に、休息などない。
 寸暇(すんか)を惜しんで俺に犯してくださいと、
 おねだりするんだ。
 一個でも多く、精子を穴ぼこから吸収しろ」

 と教えてやる。

「い、一回、私を抱いたぐらいで、
 私の支配者のように振る舞わないでよ」

 目にうっすらと涙を溜めながら、ユリアが言い返す。
 その目は、まだ死んでいない。
 まだ、牝奴隷に落ちていない。
 弱々しくはなったが、誇り高き賢者の光を宿している。

「いいぞ。過去の呪縛からは、解き放たれたな。
 憑き物が落ちたような顔をしている。
 そして今は、ヴァルキリーの賢者らしく抵抗を止めない。
 悪あがきと知りながら、な。
 それでこそ、凌辱のやり甲斐がある。
 精子もタップリくれてやる」

「私の話を聞いていたの!?
 もう私は、あなたなんかに……いやっ!」

 ユリアが話している最中に、グランが覆いかぶさってきた。
 ハアハアハア。
 それからしばらくは、ユリアの荒い息遣いだけが、この部屋で聞こえる唯一の音になった。
 グランとユリアの肉と肉がぶつかり合う。
 ユリアは必死で抵抗した。
 自分が母親と同じ淫乱な売女なのは、受け入れた。
 だが今は、立場というものがある。
 プライドもあれば、失いたくない社会的ステータスだってある。
 無抵抗で、一人の黒魔導士に服従するわけにはいかない。
 だが、くんずほぐれつの寝技のかけ合いで、グランに(かな)うはずもなく。

「ああっ! やめてぇん!
 お、お願い……抜いて……」

 気が付けば四肢の動きを封じられ、正常位でグランに秘部を貫かれていた。

「もっと抵抗しろよ、賢者さん。
 その程度では、大して欲情できんぞ。
 しかもお前の股ぐら、スンナリと俺のイチモツを飲み込みやがる。
 抵抗してるくせに、アソコはスケベ汁で濡らしやがって」

 初めから激しく腰を動かしながら、グランがユリアを言葉で責める。

「ハアハア、あっ、ああん、いいっ!
 ……や、やめて……もう、やめて、うあんっ!」

 子宮口を高速ピストンの巨根で突かれ、ユリアの意識が飛び始める。

「ミン、いつまで一人で股をイジッてやがる。
 お前は、ご主人様へのおねだりをいい加減に覚えろ」

「も、申し訳ありません、ご主人様」

 自分の指で秘部をイジッていたミンが、土下座してグランに謝る。
 土下座は、クロエの見様見真似だ。

「お前も犯してやる。
 こっちに来て四つん這いになり、尻を俺に向けろ」

「はい、ご主人様」

 ミンはすぐに四つん這いになり、グランに向けて尻を掲げる。
 ミンも、まだ牝奴隷に堕ちたわけではない。
 そこまでのレベルに達していない。
 何よりグランは、牝の差別や放置を良しとしない。
 牝は全て、犯してやる。
 徹底した平等主義者。

「ああむぅっ! 穴いい!
 両方の穴いい!」

 グランが人差し指と中指の二本指を尻穴に刺し、親指の腹で肉真珠を転がしてやる。
 たちまち、ミンの股で愛液の洪水が起きる。
 そして間髪入れず、ミンの秘部から鉄砲水のような潮が勢い鋭く噴き出す。

「ああ、ぬ、抜いて……イイッ!」

「お尻、お尻気持ちイイ!
 ああ、駄目です!
 お潮止まらないです!」

 知性と品位をもって神秘の魔法を操り、世の真理を追究する賢者。
 あらゆる誘惑を断ち切り、折れない精神と鍛えぬいた肉体で、魔を滅っする武闘家。
 誇り高きジョブに就く二人の女達は、大声で快楽の喘ぎを洩らし続けた。

 二人を犯しながら、グランは片目を使い魔とリンクさせていた。
 ついにブラムス一個旅団が、カサンに攻め入る。
 今回のお楽しみは、ここまでだ。

「よし、出すぞ。
 ユリア、ご主人様に出してもらったら、キチンと感謝するんだ。
 ミンも、もうイッっていいぞ」

「は、アンッ!
 は、はい、ご主人様……ああ、イクッ!」

 ミンの背中が反り返る。
 そのまま、体をピクピクと痙攣させる。

「あ、あふうぅ……」

 ユリアの子宮口近辺で、この日三度目の爆発が起きる。
 膣に入り切らない精子が、秘部からドロドロと(したた)り落ちる。
 ユリアは半分、白目を剥いている。
 牝奴隷としての礼節を教えるのは、次回に持ち越しだ。

「ミン、ユリアに服を着させて、ベッドに寝させろ。
 乱交の痕跡は全て消せ」

「はい、ご主人様」

 グランはさっさと、犯したばかりの二人の女達に背を向け、自室へと急ぐ。
 グランの使い魔は、ニンチのそれとは別格だ。
 消音魔法と姿隠しの魔法がかかっている上に、小型化されている。
 手の平よりも小さい。
 よって、カサンに数羽飛ばしても、敵に気付かれることはない。
 その使い魔の目を通して、グランは見た。

 ついにブラムス一個旅団が、カサンへ侵攻を始めた瞬間を。
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