ウェイストランドのジャンヌダルク
文字数 1,901文字
バシッ!
ブゥンッ
ガッ!
ブゥンッ
……相手のフットワークが筋肉量に対して鈍い。鎧の重量のため動きづらいものと推測される。恐らく、私の移動速度には対応できない。
よって、一気に間合いを詰めて腹部に一発叩き込み、顎に拳撃を加えて気絶させるのが最善と判断する。
ガゴッ!!
ドンッ
ガゴッ!!
ガキン!
ピシッ
ズラッ
この剣は、あたしの腕に固定できるようになっている。そしてあたしの鎧は、この剣とちょうど釣り合う重量に作られている。
全身を使うから、腕の筋肉だけに頼る必要はねぇ。鎧が勝手に重心を取ってくれるから、操る必要もねぇ。力の限りぶちかますだけだ。