第4話

文字数 2,327文字

IC基盤の謎・・・。
TAKAKURAは、祖父の残したIC基盤と自身のIC基盤の、コンバインUNITが照らし出したホログラムを、トミー・クルーザーの量子コンピュータでアナライズした。

37人天使図は、いったい、何処にあるのか?
また、それの本質は何なのか?

15年の時を超え、37人天使図が、再びTAKAKURAを呼んでいた。

TAKAKURAの人生を、気付かれぬようにリサーチしている、JOSHという男がいた。

TAKAKURAは、JOSHと、北カリフォルニア/サンフランシスコで会った。
JOSHは、TAKAKURAに『ゴルドメット』と呼ばれる、ハイパーVRヘルメットを渡した。

TAKAKURAは、ゴルドメットをかぶった。
これは、VR端末を、被る者の意志で動かすことが出来る。
ゴルドメットで遠隔操作出来るように製作されたサロゲートアンドロイドがあるのだ。

*** *** *** *** ***

KURATAKAは、サウス・ジャポンへ飛んだ。
じつは、IC基盤が投影したホログラフィーに、サウス・ジャポンの、或るエリアが共鳴していたのだ。

共鳴する先に行けば、37人天使図に近づく手掛りが得られる、TAKAKURAは確信した。

XXX XXX XXX XXX XXX XXX XXX

サウス・ジャポン。
そこは、Qシューと呼ばれる島だ。
Fプリフェクチャ・木屋。
『サウス・ジャポン、Qシュー、Fプリフェクチャ・木屋』・・・量子コンピュータが示したLOCATION。

この場所に、伝承によると『チューチューネイション』と呼ばれる民が住んでいる。
Fプリフェクチャ・木屋、とGPSが示す場所に『チューチューの井戸』という名の井戸が存在するらしい。

トミー・クルーザーの支援で、蔵財団という考古学調査財団を設立していたTAKAKURAは、2人の財団秘書に、量子コンピュータとのアクセスを任せていた。

2人とは、ミシェルとキャミーだ。

ミシェルは、現在マルコポーロ考古学の調査のためにユーラシアへ出向いていたため、キャミーがTAKAKURAのハイパー・ワールドワイド・ムーブを今はアシスト中だ!

キャミーは、そういうわけで、常にTAKAKURAの居場所を把握していた。

TAKAKURAは、チューチューネイションの民の、『オールドイースト』という族長に会った。
オールドイーストは、TAKAKURAに『ハイパー・メダル』を渡すのだった・・・・・・・。

<ハイパー・メダル>

TAKAKURAは、オールドイーストから、ハイパー・メダルを受け取る。
彼は丁寧にオールドイーストに礼を言い、『チューチューネイション』をあとにした。
蔵財団の専用機である『ピンキービートル』に乗り込むTAKAKURAであった。

ピンキービートルの座席に座ると、TAKAKURAはハイパー・メダルを袋から取り出し、ウィンドウから照る日にかざして見つめた。

そして、オールドイーストの言葉を、もう一度思い出すのだった・・・・・・・。

「ミスター・TAKAKURA、ハイパー・メダルを作動させるには、聖杯の井戸の水で、それを洗う必要がある!」

それは、いったい、どういう事だろうか?

KEYWORDは、『聖杯の井戸』・・・TAKAKURAは、その言葉から、すぐに英国行きを決めた。


<<<TAKAKURAノートより>>>
<<<TAKAKURAノートより>>>
<<<TAKAKURAノートより>>>

ピンキービートルは香港国際空港へ着陸。

香港からロンドン迄、フライト時間は約13時間。

おそらく機内で8時間は眠っていた。

イギリスのギャトウィック機場へ着陸したのは早朝5時半だ。
着陸前に出されたブレックファストはキャセイ・パシフィックらしく朝粥だった。
機場でリンゴ&オレンジジュースを買う。3ポンド(450円)ほどだ。
在来線でセントラル・ロンドンのビクトリア駅へ。チケットは17ポンド(2300円)。
英国へせっかく来たのだ。仕事以外に観光も楽しんでしまおう。

2019.11.20
2年ぶりのビクトリア駅。機場からは約40分。
今回、7度目のロンドンだが、実は初めてのベーカー街だ。
そう、あのグレート・ディテクティブ、シャーロックホームズが住んでいたストリート。
世界的に有名な番地、ベーカー街221B!
ビクトリア駅からベーカー街駅迄、UNDERGROUND(地下鉄)で5ポンド(750円)。けっこう高め。
ロンドンの物価の高さは、世界的にも有名だ。今は、ベーカー街221Bに、ホームズ・ミュージアムが在る。入場料は15ポンド(2200円)。ファンなら入るべきだ。そこは小さな(でも、お洒落な)テーマサイトだった。イギリスらしくて良い。近くで50ポンドほど(約7500円分)土産を手に入れた。

イエス・キリストは、十字架につけられ、墓にほうむられ、3日後に復活した、という。墓は、ひそかにキリストの弟子であったアリマタヤのヨセフが、もともと将来の自分の墓として彼の庭に作ってあった場所とされている。アリマタヤのヨセフ(英語のジョセフ)は、主イエス(ユダヤ発音ではイェシュアらしい)の血を受けた聖杯(チャリス)をたずさえ、英国アヴァロンへと移住。そこにキリスト教会を建立したという。これが、伝説によれば、現在のグラストンベリー。

英国グラストンベリー(アヴァロン)のチャリス・ウェル(聖杯の井戸)、そこへ行くのだ。

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