幸せな日々の終わり。
文字数 2,043文字
季節は変わり六月。私は約二ヶ月の入院生活を終え、一旦退院し暫くは様子見で通院生活を送ることになった。
退院して三日目、私は学校へ。
久しぶりの学校、それに三年生になってから初めての登校。緊張する。
髪の毛はまだ伸びきっていない。例えるなら男の子がよくするスポーツ刈りみたいな感じ。
私はそれでも学校へ、夏だというのにニット帽を被って。
退院して三日目、私は学校へ。
久しぶりの学校、それに三年生になってから初めての登校。緊張する。
髪の毛はまだ伸びきっていない。例えるなら男の子がよくするスポーツ刈りみたいな感じ。
私はそれでも学校へ、夏だというのにニット帽を被って。
泣きべそになって不安をぶつける私を楓はいつも励ましてくれる。
楓は私の心の支え。
私と楓は私が入院していた病院を横目に私達が通っているお嬢様学校へ。
さらに私の緊張が増えていく。どうしよ。
その時私のスマートフォンに通知が。
私と楓は私が入院していた病院を横目に私達が通っているお嬢様学校へ。
さらに私の緊張が増えていく。どうしよ。
その時私のスマートフォンに通知が。
私はすぐにスマートフォンを起動した。その通知はもちろんTalkmanのメッセージ。
Talkmanを初めて二ヶ月も経つと、フォロワーも少しずつ増え今では30人ほどとなっている。
しかし、今来た通知はそのフォロワー追加のものではなくて……。
Talkmanを初めて二ヶ月も経つと、フォロワーも少しずつ増え今では30人ほどとなっている。
しかし、今来た通知はそのフォロワー追加のものではなくて……。
楓は私のスマートフォンを覗き込むとニヤニヤと嬉しそうな顔。
私は自分の頬が赤くなるのが温度で分かった。
私はそう言うと楓の前に出て一歩踏み出した。楓には見せられなかったけど、私も楓みたいな顔をしていた。
学校へ入り、クラスへ行く。みんな私が来たことに驚いていたが、私達の代は私が白血病にかかったことをみんな知ってるから、その点については何もなかった。
久しぶりの登校で何を話したらいいか分からなかったけど、中高一貫のお嬢様学校だったこともあって中学生の時一緒だった子のほうが多かったので自分の予想よりクラスに馴染めた。そしてみんな何より私が来たことを喜んでくれた。
全部透人君の言う通りになった。
でも、さすがに勉強は分からないことだらけだったから、置いていかれてるなっていう感じはあった。
お昼も私は健康を気遣い母親が作ってくれたお弁当。みんなで食べるお弁当は一人で食べる病院の食事とは少し味が違ったけど、そんなに美味しくない……いつか好きな物を好きなだけ食べたい。
学校へ入り、クラスへ行く。みんな私が来たことに驚いていたが、私達の代は私が白血病にかかったことをみんな知ってるから、その点については何もなかった。
久しぶりの登校で何を話したらいいか分からなかったけど、中高一貫のお嬢様学校だったこともあって中学生の時一緒だった子のほうが多かったので自分の予想よりクラスに馴染めた。そしてみんな何より私が来たことを喜んでくれた。
全部透人君の言う通りになった。
でも、さすがに勉強は分からないことだらけだったから、置いていかれてるなっていう感じはあった。
お昼も私は健康を気遣い母親が作ってくれたお弁当。みんなで食べるお弁当は一人で食べる病院の食事とは少し味が違ったけど、そんなに美味しくない……いつか好きな物を好きなだけ食べたい。
午後の授業が終わって、放課後になっても当然私は遊びにいけるはずも無くて。
すぐに家へ帰る。違うのは楓が私の家に遊びにくることかな。
この長い黒髪が綺麗な四十代前半の女性が私の母親。
これが父、四十代で弁護士の仕事をしているバリバリの仕事人間。
楓は私の両親の前では礼儀よく頭を下げる。私の両親はそういうのにうるさいから。
私と楓を引き止めるようにそう母親が言う。
二人とも嬉しそうな顔を作っている。この二人も外面はとてもいい。
私と楓は二階にある私の部屋へ向かった。
私と楓は二階にある私の部屋へ向かった。
これぞ女の子部屋っていった感じの雑貨や家具に楓は感嘆した。
私はそう言い残して一階へ。当然だけど、父は母を手伝っている様子はない。父は自分の部屋。母親は今日の晩御飯の準備。
いつもの光景。私が白血病になってしまったせいで。父と母の自慢の娘だった私は白血病になってそうじゃなくなった。そのせいで父と母の仲はギクシャクした。
私のせいで。
私はおぼんの上に飲み物とビスケット、それにイチゴジャムを乗せて二階の自分の部屋へ戻った。
私のせいで。
私はおぼんの上に飲み物とビスケット、それにイチゴジャムを乗せて二階の自分の部屋へ戻った。
楓は私の家族のことを何も知らない。
幸せな一日が終わっていく。白血病になる前はこんな一日、何も変わり映えしないいつもの一日だった。
病気になってから、一番変わったこと。
朝自分のベッドで起きて、顔を洗い、朝ごはんを食べて歯を磨いて、学校へ、そしてクラスメイトといつものように退屈な授業を受けて帰宅、友達をお家に呼んで遊ぶ、そして夕ご飯を食べて、お風呂に、眠くなったら眠る。
今はそんな日々が幸せと感じれる。