どれだけ考え直せば気が済むのだノート術

文字数 1,099文字


バーチカルで、バレッドジャーナルで、タイムマネジメント、タスクマネジメント。
ログをとって暮らしを管理、健康管理。
マイノートで夢を叶え、幸せ倍増。
だいじなことは一言一句逃さず記録せよ。いやいや、ポイントだけをメモするように。
とにかく考えて書くのがだいじ。いやいや、思いつきをただ書き留めておくだけでいい。
手帳は一冊にまとめよ。いやいや、書きたいときに好きな手帳を好きなだけ。

チェックしたノート術、読んだ手帳術の本は、今となっては思い出せないほど多数ある。
これがぜんぶ文学書だったりしたら、どれくらい心豊かになったことか。そう思うくらいにたくさん勉強したはずなのに。
どうしてまだ迷うのだろう。

ここのところどうもスッキリしないのは手帳遊びが滞っているからかもしれない。
創作意欲に欠けるのは、ノートで持ち上がるはずの気持ちが盛り下がっているからかもしれない。
どうすればもっと気持ちよく手帳が使えるだろう。気分を上げ、スッキリ整え、希望が増すだろう。
紙とインクの相性が悪いのかもしれない。
今の気分はこのペンの色じゃないのかもしれない。
この紙、黄色味が強くない?
ほらほらインクが裏抜けしちゃってる。
ああ、どうするべきなの? どうしよう?

こうしてぬかるみにはまっていく。
ものごとを重く受け止め過ぎずに、ため込みすぎずに、軽やかでいるために手帳に向かうはずなのに。

しっかりと翌月のフォームを準備して使う手帳に疲れをおぼえ、ラフに、気の向くままに書くようになっていた手帳の使い方がまた気に入らなくなっている。
モヤモヤしていても仕方ないから、まずなにかしよう。そう思って、以前書いていたウイークリーフォームを週末近くではあるけれど今週分から作成してみた。
うん、いいかもしれない。
どれだけ考え直せば気が済むのだろう?
行ったり来たり、堂々巡りをしているだけのような気もするけれど、何周かしたら見えるものもあるのかもしれない。
意識してポジティブに考える。

どれだけ考え直せば自分らしい手帳ができるのだろう?
ピシッとトーンのそろった手帳写真をインスタに並べている人は、イヤになることってないのだろうか?
ずっとおなじでつまらないと思ったりしないのだろうか?

そういえば、見ていてもういいやって思うことはときどきある。ピシッとだからいいとも限らないかも。
投稿にしろ、好みにしろ、ごちゃまぜな自分を恥ずかしく思うこともあるのだけれど、あれこれできることを楽しむのも悪くはない、かも。
どれだけ考え直せば「私らしさ」に行きつくのだろう?
ただ手帳が気に入らないだけで、話はどんどん飛躍する。
たかが手帳、されど手帳。いくらでも考え直そうと思う。

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