第62話
文字数 436文字
「旨 っ」
あまりにも美味しくてビックリした。
「うちのチャボさんの卵ですからねぇ。」
杏さんはクフフと嬉しそうに笑った。そしてサラダに手を伸ばす。
「美味しーい! うちの野菜なのに、いつもよりもずっと美味しいです!」
今度は杏さんが目を見張る。
「ありがと」
もっと気の利いたことを言いたかったが、あまりにも杏さんが素直に褒めてくれたので、照れてしまった。
そういえばエスペランサでは、飲んでいるところは見るけれど、食事を食べるところは見たことがなかったな。美味しそうに僕が作ったサラダを食べる杏さんの姿は言ってみれば初物だ。
「杏さん。明日の月曜日、お店に来てくれますか?」
杏さんは箸をおいて、顔をあげた。
「はいっ。柵を立て終わったので、エスペランサに行かれますよ」
思わず笑っていた。嬉しいのはエスペランサに杏さんが来てくれることなのか、杏さんが笑顔を向けてくれたからなのか。
気持ちがふわふわと浮きあがって、ガス風船のように飛んでいってしまいそうだ。
あまりにも美味しくてビックリした。
「うちのチャボさんの卵ですからねぇ。」
杏さんはクフフと嬉しそうに笑った。そしてサラダに手を伸ばす。
「美味しーい! うちの野菜なのに、いつもよりもずっと美味しいです!」
今度は杏さんが目を見張る。
「ありがと」
もっと気の利いたことを言いたかったが、あまりにも杏さんが素直に褒めてくれたので、照れてしまった。
そういえばエスペランサでは、飲んでいるところは見るけれど、食事を食べるところは見たことがなかったな。美味しそうに僕が作ったサラダを食べる杏さんの姿は言ってみれば初物だ。
「杏さん。明日の月曜日、お店に来てくれますか?」
杏さんは箸をおいて、顔をあげた。
「はいっ。柵を立て終わったので、エスペランサに行かれますよ」
思わず笑っていた。嬉しいのはエスペランサに杏さんが来てくれることなのか、杏さんが笑顔を向けてくれたからなのか。
気持ちがふわふわと浮きあがって、ガス風船のように飛んでいってしまいそうだ。