第12話 意外な一面。人は見かけによらぬもの

文字数 7,370文字

 呼吸をするたびに痛む背中を我慢しつつ、車で矢伏神社へ向かい始めてしばらく後、助手席で無言だった殿が、ふいに俺の方へと顔を向けた。
《さきほどのあの男、本当に箸置きを諦めたと思うか?》
 え?
 あぁ……
「さぁ、どうでしょうね。俺には、何とも言えません。でも、俺の言葉はきちんと彼に通じたと思いますし、他の物を探すって言ってたので、そうするんじゃないですかね」
《どうだかな》
 一言放った殿は、続けざまに
《ところで、何故屋敷に向かわん》
 と、訝しげに俺を睨みつけた。
「え? あぁ、ちょっと用があって、このまま矢伏神社に行くんです」
 矢伏神社から帰って時間があれば病院行くか。
 とりあえず行っとかないと、後で崇行がうるさそうだからな。
《矢伏……、あのくそ神社か。俺は行かんぞ。行くなら一人で行け》
 瞬く間に不機嫌になった殿は、ムッとした顔で口を噤む。
「はいはい、分かってますって。着いたら、車の中に鉄扇だけ置いて行きます」
《ならば良い》
 了承した殿は、腕を組むと窓の外へ視線を向けていた。
 やれやれ。こりゃ相当根が深いな。
 じっと外を見やる横顔を見ながら、殿が龍晶様に頼んだ〈あのこと〉が、やっぱり気にならずにはいられなかった。

 矢伏神社に到着し、約束した通り車の中に鉄扇を残した俺は、急ぎ足で社務所へ向かうとインターホンを鳴らした。
 途中、参道には、着物姿やスーツ姿の小さな子供を連れた親子連れが数組歩いていたから、七五三参りなんだろう。――ということは、今日は忙しいに違いない。さっさと用件だけ済ませて帰らないと。
 そんなことを思いながら待っていると、少し経ってから、直接社務所の扉が開き、中から神職姿の晃矢さんが現れた。
「すみません、出るのが遅くなってしまって。今ちょうど、七五三参りの祈祷を終えたところでして。さぁ、どうぞ」
 中へ――と誘う晃矢さんに、俺は軽く首を振って遠慮した。
「いえ、お忙しいみたいですし、ここでいいです。それに、車の中に殿を残してきてるので」
「おや、そうですか。やはり、うちの神社は嫌われているようですね、第六天魔王から」
 言って苦笑する晃矢さんに、俺も同意を籠めて苦笑した。
「だいぶ、恨みの根が深いっぽいです」
「困りましたね」
 やれやれと首を振る晃矢さんは、真剣に困った風ではなく、どこか楽しげ。
 この人も、殿と一緒で結構掴みどころがない。でもだから、もっと関わってみたくなるのかも知れない。
「――と、余談はさて置き、これです、お話ししていたメモ書き」
 そう言うと、俺の前に黄ばんだ一枚の紙を差し出した晃矢さん。
 そこには、確かに何か書かれているものの、電話でも聞いた通り、もはや読み取れる状態ではなかった。
「ほんとに、もう読める状態じゃないですね」
「ええ、ですが、ここだけは」
 言って紙の端を指した晃矢さん。そこには、〈宗〉と押された朱色の印がくっきりと残されていた。
 この印……
「どうですか? 旬之助くんの初代の印でしょうか?」
 窺いながら問うてくる晃矢さんへ、少し考えてから言葉を返した。
「似てると思います。でも、本当に初代の印かどうか……。父なら分かると思うので、もし良ければ、これ、借りて帰ってもいいですか?」
 家には、初代に関する書物もあるし、それを見比べればハッキリ白黒つけられるはず。
「ええ、もちろん、お持ち帰りください。最初から、お渡しして見てもらうつもりでしたので」
 俺に手渡すと、晃矢さんはにこりと笑んだ。
「そうなんですか? ありがとうございます。超特急で持って帰って父に見せてみます」
「ええ、よろしくお願いします。――と、それから、これも、持って帰ってください。今日、買って来たんですよ。薄皮饅頭」
 傍の棚に置いてあった紙袋を俺の前に出した晃矢さんは、満面の笑み。
「あっ! 末松堂じゃないですか! うちも、そこの和菓子時々買いに行くんですよ」
 でも、殿と信忠さんに食べられちゃうんだけど。
「美味しいですよね。ここ、かなりお気に入りな店なんですよ。来月からは、いよいよいちご大福の販売が始まるので、今から楽しみにしてるんです」
 言いながら頬を緩ませる晃矢さんは、見た目の〈お洒落男子〉とのギャップが大きくて、見ていてかなり面白い。
 晃矢さんて、スイーツ男子なんだ。俺も甘いのは好きだけど。
「あ、俺も毎年いちご大福買いに行ってますよ。あそこ、イートインもあるんですよね」
 家族の分を買ったついでに、あそこのイートインで一人まったりいちご大福と緑茶を楽しむの、意外と好きなんだよな。
「そうそう、あそこで一人まったり食べながらお茶を啜るのは最高なんですよ。そうだ、いちご大福の販売が始まったら、一緒に食べに行きませんか?」
 思わぬ誘いに、一瞬驚いてしまったものの、無意識にOKを出していた俺の口。
「もちろん。いろいろ話したいこともあるので、是非」
 俺の返事ににこりと笑んだ晃矢さんは、『あ、話が逸れてしまってすみません。さっそく、持ち帰って調べてみてください』と話をメモ書きのことに戻した。
「はい。結果は、また後日報告させてもらいます。それじゃあ、お忙しい時間に来てしまってすみませんでした。失礼します」
 言ってぺこりと頭を下げた俺は、殿の待ってる車へと急いで戻り、後部座席に紙袋を置き、今度こそ自宅への道を急いだ。――の、だが……。
 道中、ちょっと目を放した隙に、スイーツ魔王の殿に薄皮饅頭を三つも食べられてしまったことは、不覚以外の何ものでもない。
 くそぉ、帰ってから箱開けるの楽しみにしてたのに。
 殿の阿呆。


 どうにか四個目を食べられないよう阻止して帰宅し、店の引き戸を開けると、中はガランとしていて人の気配はまったく感じられなかった。
「あれ、まだ帰って来てないのかな」
《手こずっておるのではないか》
 そう言いながらも、紙袋の薄皮饅頭を狙う殿の目。
「ダメですよ! あとは、他のみんなの分なんですから」
《土方と信忠には、最初からあると言わねばよい。その分を俺に寄こせ》
 言うと、手を出す殿。
 なっ!
「何言ってんですか! ダメなもんはダメです! 殿は三つも食べたんだから、もういいでしょ! まったく。――……けど、ほんとに手こずってるのかな? 猫が閉じ込められた蔵」
 そんなことを考えながら自宅リビングへ向かうと、そこでは母さんが洗濯物をたたんでいた。
「ただいま。父さんまだ帰って来てないの?」
「あ、おかえり。さっき電話があって、これから帰るって言ってたから、あと小1時間もしたら帰ってくるんじゃない?」
 洗濯をたたむ手を休めることなく答えた母さんは、『ところで、椿は見つかったの?』と話を変えた。
「あ、うん、見つかった。だから、父さんと一緒に〈開かずの錠〉を開けようと思って。じゃあ、帰ってくるまで待っとくよ。――そうそう、これ、矢伏神社の神職さんから、末松堂の薄皮饅頭。帰りに殿が三つ食べちゃったから、箱開いてるけど」
 言って紙袋をテーブルに置くと、『えーっ! 嬉しい。近々買いに行かなくちゃって思ってたのよ~』と声をワントーン上げた母さんは、『早く洗濯たたみ終えてお茶と一緒に頂こ~っと』とウキウキしていた。
 あはははっ。どうぞ、どうぞ。
 じゃあ、親父が帰ってくる前に病院でも行ってくるか。めんどくさいけど。 
 
 仕方なく近所の整形外科へ行くべく家を出ると、どういうわけか一緒に家を出てきた殿。
 ん?
「どこか行くんですか?」
《散歩だ》
 それだけ言って俺と逆方向に歩きだした殿は、《少し遅くなる。貴様は、折れてなければよいな》と背中越しに残し、そのまま何処かへ行ってしまった。
 え……?
 何で俺が今から病院行くって知って……、てか、今、心配してくれた? 
 ……意外だ。
 そういうこと、言わない人なのに。
 まさか、なんか裏がある? なんて、疑い過ぎるのもよくない、か。
 だけど、遅くなる散歩って何処まで行くんだろう?
 もしかして、龍晶様にお願いした件と関係ある場所? でも、鉄扇は家にあるから、そんなに遠くまでは行けないはずだけど……。
 あれこれ考えながら病院にたどり着くと、空いていたせいもあってすぐに診てもらうことが出来たのは良かった……のだけれど。

「肋骨、2本ほどヒビが入ってるね。こりゃ、相当激しく強打したね」

 痛む箇所にエコーを滑らせながらそう言った先生は、『ヒビも立派な骨折だから、しばらくは無理しない生活をするように』と付け加えた。
「骨折、ですか」
 まぁ、だいたいの予想はしてたけどさ。だってこの痛み、ただの打撲痛じゃないし、絶対。
「そう。だから、力仕事とか重たい物持つのは禁止だよ。分かった?」
「はい」
 しょうがない、明日からは奏真に助手を頼むか。 
 まぁでも、ヒビで済んで良かった。完全にボキッといってたら、崇行にどう説明すべきか悩むもんな。『治療費払う』とか言ってたし。
 とりあえずあいつには、強い打撲だったって説明しとこう。めんどくさいことになるのは嫌だ。
「――じゃあ、シップと痛み止めの内服出しとくから。次、2週間後にまた診察来て」
 電子カルテに入力しながら説明をした先生は、最後にそう締めくくった。
「はい。ありがとうございました」
 しばらく通院確定、だな。めんどくさい。

 シップと痛み止めの内服をもらって帰宅すると、リビングにはまだ親父の姿は見当たらない。
 まだなのか。
 思いながら壁に掛けてある時計へ目を向けると、小1時間までは、まだ15分ほど間があった。
 そっか、俺の方が早かったんだ。ま、病院すいてたしな。
 そういや、殿はもう帰ってきてるのかな? さすがにあれから40分以上も経ってるからな。
「あら? 旬、病院行ってきたの?」
 マグカップを持ってリビングに戻ってきた母さんが、俺の手元のシップを見て声をかけてきた。
「え? あ、うん、ちょっとね。妙覚寺で解錠の手伝いしたときに背中打撲してさ」
「えっ、そうなの? 大丈夫なの?」
 途端に心配そうな顔を向けてきた母さんに、『大丈夫。大した事なかったから。シップだけもらってきた』と答えると『そう、それなら良かったわ』と心底ホッとした顔をされた。
 ほんとは大丈夫でもないけど、心配させたくないし。ひとまずここは黙っとくのが賢明だろ。
「でも、しばらくは無理しないようにって言われたから、しばらくの間は奏真に助手を頼むよ」
 とはいえ、解錠作業を奏真に頼むワケにはいかないし、結局は無理するんだけど。
「そう。じゃあ、しばらくは母さんが事務仕事を引き受けるわ。あれもこれもじゃ、奏真くんが大変だしね」
 ソファに座ってカップのコーヒーを飲みながらそう言った母さんは、にこりと笑む。
「ありがと。後で父さんが帰ってきたら言っとくよ」
「いいわよ、母さんから言っとくから。さてと、あと15分程したら父さんが帰ってくる頃かしらね~」
 壁掛け時計に目を向けた母さんは、美味しそうにコーヒーを啜る。
「じゃあ俺は先に蔵に行って、二枚揃った椿で〈開かずの錠〉の解錠方法をいろいろ考えとくよ。父さん帰ってきたら、蔵にいるって言っといて」
「了解」
 片手をあげて返事した母さんに頷きだけを返した俺は、蔵へと足を向けた。
 
 椿花びらの箸置きを持って蔵に行くと、そこには先客の歳さんとろくすけがいた。
「あれ、歳さん、ろくすけと出かけてたんじゃ」
《おぅ、用は済んだんでな。それより、遅かったじゃねえか。まさか、椿――無かったのか?》
 開かずの錠が取り付けられている銭函の傍らに胡坐をかき、心配気な目でじっとこっちを見つめて問うてきた歳さんに、俺はバッグから取り出した布を見せた。
「ありました。ちょっと、解錠作業に巻き込まれましたけど」
 言って『ははははっ』と苦笑すると、《巻き込まれた?》と眉根を寄せた歳さん。
「はい。いろいろありまして。でも、殿のおかげで――……、そういえば、殿見かけました?」
《あぁ? あの野郎なんざ見てねえよ》 
 鬱陶しそうにそう答えた歳さんは、《どうかしたのか?》と言葉を加えた。
「え、あ、いえ、別に」
 そっか、まだ帰ってきてないんだ。どこかで長居してるのかな? 
《んなことより、それが、もう一枚の椿か》
 俺の手元の布を見てそう尋ねてきた歳さんに『あ、はい』と包まれた椿を取り出すと、興味津々に覗き見た歳さんは、《ようやくだな。慎重にやれよ。どんな仕掛けがあるか分かんねえ代物だからな》と忠告をくれた。
「はい。分かってます。だけど、この二枚の椿を一緒に差し込むのはおそらく間違いないはずなので、問題はその次からだと思います」
 これを二枚重ねて差し込んだ直後、中のからくりがどう動くのか――、そこからは未知の世界だ。
《いや、それも分かんねえぞ。そんな単純な話じゃねえかも知れねえ》
 え?
 やけに慎重な意見をする歳さんを無言で見返すと、
《二枚重ねて入れると思い込んでるだけで、実は違う可能性だってあるだろ》 
 と、根本的な部分を指摘された。
「実は違う……?」
 そこは考えてなかったな。
 だって、一枚差し込んだだけじゃピッタリ嵌らないし、二枚重ねて差し込むのは絶対間違いないと思ってたから。それに、錠の椿に足りないのは、花びら一枚分だし。
 だけど……
「確かに、そう言われれば、有り得なくないかも……」
《だろ。とんでもねえからくり錠作る野郎だぜ? そこんとこも慎重にいっとかねえと、してやられるぜ》
 きっぱり断言した歳さんは、隣に座ってるろくすけに《な、ろく》と同意を求める。それを受けたろくすけも『ニャー』と鳴いていた。
 たしかに。今まで出会って来た初代絡みの錠は、どれも一筋縄じゃいかない物ばかりだった。これだって、当然その可能性はある――か。
 危ない、危ない、罠に嵌るかも知れないところだった。
「忠告ありがとうございます。でも、どうして急に、そんな慎重に? この間は、《もう一枚同じのが無いと開かないんだろー?》ってしか言ってなかったのに」
 つい数日前までと様子の違う歳さんが気になって訊ねてみると、《そうか?》とだけ答えた彼は口を噤む。
 ……?
 何か、隠してる?
 そんな疑いをかけたところで、ポケットの中のスマホが勢いよく震えだした。
 っ! ビックリした。もしかして親父? 
 急いでスマホを取り出すと、着信の名前は奏真。
 何だ、奏真か。
「はい」
『あ、旬? どうだった? 椿、あった? 何か、気になっちゃってさ』
 電話の向こうから聞こえる奏真の声は、こっちにまで伝わるほどソワソワ状態。
「あぁ、うん、あったよ。で、これからトライするところ。って言っても、親父が帰って来てからだけどな」
『そっか。どうだったか、また後で教えてくれよ。――と、それはそうと、今朝、うちにろくが来てさ』
「え? ろくが? お前んちに?」
 何でだ? 今朝は、歳さんと出かけたはず……。
 そう思いながら歳さんをちらり見ると、ろくすけの頭を撫でて構い中。
 ……。
「それで? お前んちに行ってどうしたんだよ?」
 話の先を問うと、『それがさぁ』と話が続けられた。
『ついて来いとばかりにニャーニャー鳴くもんで、何かよく分かんないけどついて行ったんだよ。そしたら、着いた先が図書館でさ』
 図書館?
「何で図書館なんか」
『さぁ。俺にも全っ然。――で、中に入ったら、しばらくウロウロしてて、その後、錠に関する本のところで止まったかなーって思ったら、片っ端に《取れ》ってニャーニャーニャーニャー鳴きまくってさ。だから、仕方なく一冊取ったんだけど、そしたら今度は、中を開けって鳴きまくるし。読み終えたら、次の本を取れ、中を開けろ――、その繰り返しで……。結局、全部読まされて、もう、肩コリと眼精疲労ハンパないって感じ』
 言うと、ため息と苦笑を零した奏真。
 錠の本を全部? 何でそんなこと……。
 考えながらもう一度ろくすけを見てハッとした。
 もしや、ろくすけが本を読ませようとしたのは、奏真じゃなくて、歳さん……?
 そもそも、ろくすけは字なんか読めないし、図書館の場所は知ってるとしても、行ったところでどれが錠の本なのかなんて分かるワケがない。
 今朝のあの様子からして、ろくすけと一緒に歳さんがいたのは間違いないし、――ってことは、本を探してたのは、ろくすけじゃなく歳さん……?
 ……そっか。だから、あんな慎重派な意見をしたんだ。なるほど。
 ろくすけの不可解行動と、今朝の一人と一匹のコソコソ行動の合点がいった途端、自然と笑いが零れてしまった。
 そっか、そうだったんだ。
『笑うことないだろー』
「ん、あ、ごめん。お前のことで笑ったんじゃないんだ。――そっか、そりゃ、せっかくの日曜に振り回されて散々だったな。お疲れさん。明日は、解錠依頼がたくさん入ってて忙しくなるから、しっかり肩こりと眼精疲労治せよ。んじゃ、そろそろ親父が帰ってくる頃だから切るよ」
『あ、そか、分かった。じゃ』
 短く返した奏真の方から電話は切られ、スマホをポケットに直した俺は、ちらりと一人と一匹へ目を向けた。
《何だよ》
「いえ、別に。歳さんが慎重な意見をくれたのは、図書館で片っ端に錠のことを調べたからだったんだなーと思っただけです」
 素直じゃない優しさが嬉しくてふふふっと笑うと、歳さんはきまりが悪そうにふいと顔を背けた。
《勘違いすんなよ。俺は、単に自分が、これのからくりがどうなってやがんのか、気になっただけだ》
「ええ、分かってます。そのうえで助言をくれたんだ――って」
《おぅよ》
 一言だけ口に出した歳さんは、まだそっぽを向いたまま。
 歳さんて、ほんと、素直じゃない。
 左手の中には、ようやく出会った二枚の椿花弁。
 もうすぐ、この錠に仕掛けられた最高のからくりを、この目で見ることが出来る。
 そう思うと、まだ見ぬ未知の領域への高揚感が高まる一方、殿が龍晶様に頼んだ件のことを思うと、織田親子との別れが近づいていることへの寂しさもまた、感じずにはいられなかった。

                   おわり                                                            
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