第十二話 「西での最強同志」02
文字数 1,427文字
シュンとレイキュアは並んで先頭を歩く。
西門が近づくと、同じようにこちらに向かって来る戦闘種の集団が見えた。
西門が近づくと、同じようにこちらに向かって来る戦闘種の集団が見えた。
2017/12/06 09:37
シュンは一歩前に出た。
大量のベヒモスが蠢く西門城壁の上でシュンを先頭にした北の戦闘種たちは、東の戦闘種たちと対峙する。
東の先頭は意外にも、まだ幼い面影を残す童顔の美少年だった。
長いブロンドにエメラルドのような瞳、微笑をたたえた口が開かれる。
大量のベヒモスが蠢く西門城壁の上でシュンを先頭にした北の戦闘種たちは、東の戦闘種たちと対峙する。
東の先頭は意外にも、まだ幼い面影を残す童顔の美少年だった。
長いブロンドにエメラルドのような瞳、微笑をたたえた口が開かれる。
2017/12/06 09:38
シュンは目を見張った。
サンドリオのギルドで見たランキングボードで断トツのトップに君臨していたあの名前だ。
サンドリオのギルドで見たランキングボードで断トツのトップに君臨していたあの名前だ。
2017/12/06 10:13
シーザリオは少年のような表情で興味がなさそうに言う。
シュンの背後から呻くように声があがった。
シュンの背後から呻くように声があがった。
2017/12/06 10:14
「こいつが最強? 子供じゃないのか?……」
「東の最強は北や西よりも、とんでもないポイントを稼いでいるぜ」
「ああ、信じられん」
「冗談なのか?」
――など思わず率直な感想が漏れる。
2017/12/06 10:15
大量のベヒモスを前にして呑気な奴らだと、シュンは苦笑する。
2017/12/06 10:17
シーザリオがとりなし、シュンも同調して眼下に広がるベヒモス群れを指差す。
2017/12/06 10:18
しばしの沈黙を破り、唐突にシーザリオは言った。しかも他に仲間がいるのに二人でときた。
2017/12/06 10:19
何かを言いたそうなレイキュアが黙っている。
シーザリオの取り巻きたちも同様だった。
最強同士と言われれば他の人間は黙るしかなかった。
シーザリオの取り巻きたちも同様だった。
最強同士と言われれば他の人間は黙るしかなかった。
2017/12/06 10:20
南城塞の中は意外と落ち着いていたが、人通りは少なかった。
中央都市サンドリオ避難している市民もいるのだろう。
メインストリートに面して並んで建つ中級以上のホテルの一棟が北に、もう一棟が東の戦闘種用だと説明される。
中央都市サンドリオ避難している市民もいるのだろう。
メインストリートに面して並んで建つ中級以上のホテルの一棟が北に、もう一棟が東の戦闘種用だと説明される。
2017/12/06 10:21
シーザリオたち東と分かれてシュンたちはホテルの中に入る。
こんな時だから観光客もいないので確保できたのだろう。
戦闘種などには勿体ない綺麗なホテルだった。
こんな時だから観光客もいないので確保できたのだろう。
戦闘種などには勿体ない綺麗なホテルだった。
2017/12/06 10:24
最強の称号を持っていたシュンには最上のスイートが割り当てられ、チームのリーダー格にはそれなりの大きさの個室、ベテラン戦闘種には普通の個室。新人レベルには相部屋などが割り当てられると、ギルドの職員が説明する。
2017/12/06 10:29
レイキュアは、こんな事ではシュンには遠慮をしない。
2017/12/06 10:31
シュンはシーザリオと出かけるので、皆の食事には付き合えない。
東の連中も街の酒場に出るのでトラブルにでもなったら問題だ。
部屋に入って剣と防具を外し、シャワーを浴びて服を着る。
着替えなど持って来てないので戦闘服姿のままだ。
東の連中も街の酒場に出るのでトラブルにでもなったら問題だ。
部屋に入って剣と防具を外し、シャワーを浴びて服を着る。
着替えなど持って来てないので戦闘服姿のままだ。
2017/12/06 10:32