遅れてきた英雄
文字数 1,349文字
風守カオルはいつもの黒のジャージにスニーカーという軽装で椅子に座っている。
ショートカットの黒髪に大きな瞳、何気ない仕草に黒豹のようなしなやかさがある少女である。
黒い直刀を杖のようについていたが、
神楽舞は勤務していた小説投稿サイト『作家でたまごごはん』のあったビルの7階にいた。
そこは公安を隠れ蓑としている秘密結社≪
今風に言えば「セーフハウス」というのかな。
左手のケガは銃弾がかすめただけだったようで、公安の救急医の応急処置を受けて帰ってきていた。
飛騨もちょっと照れている。
サイバーグラスは今日は胸ポケットに入っていた。
ダークレッドのサイバーグラスをした神沢優は事情説明をしてくれた。
黒いコートの下に軍隊の制服のようなものを着ていている。
が、日本のどの組織のものとも違っていた。
飛騨君のサイバーグラスは神沢社長の影響かしら?
でも、会ったのは最近のはずなんだけどね。
すでに京都府警が現場検証に入っていたが、マスコミへの公式発表はテロ事件ということで落ち着いていた。
飛騨は当然の疑問を尋ねた。
飛騨は絶句した。
神沢優の口元が笑っていた。
(あとがき)
東京の事件はこちらの方に書いていますがエタリ中なので、2015年5月ぐらいに続きを書いて完結予定です。
匿名捜査官タグ
http://ncode.syosetu.com/n3966bx/
あと一話、エピローグでこの話も終わる予定です。