ぼくのヒーロー

エピソード文字数 356文字

 彼は、優勝候補の筆頭として期待されるが、3次予選「新幹線アタック」にて線路に迷い込んだ子犬を助けるために新幹線を止め、ルール違反で失格となる。
「ついてなかったんだよ……」

 世の中には勝利よりも勝ちほこるにあたいする敗北がある(モンテーニュ)

 この当時、鼻たれ小僧だったわたしは、人気少年漫画『キン肉マン』にどっぷりとハマり、このページを読んで大号泣した。

 あれから、三十年以上の月日が流れた。
 いま現在、このページを読んで大号泣することはないが、あの当時のように胸が熱くなる――わたしの人生のなかで、これに近いエピソードもあった。
 齢を重ねることにより、彼がおこなった行為とモンテーニュの言葉がさらに深みを増すものだ。
「おまえこそ、男のなかの男だ!」
 ぼくのヒーローは、テリーマンである。
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