第25話
文字数 584文字
結局カフェ近辺と倉庫ぐらいしか手掛かりはなく、
今日もカフェ近辺と倉庫に向かうことに。
カフェの近辺と言っても、闇雲に探しても見つからないと思ったので、
私たちはパラレル紗奈がバイト先から家に帰る際、
使っていたであろう道などを辿ってみたり、
いろいろと焦点を絞って男を探すことにした。
……しかし男を見つけだすことはできなかった。
次に倉庫に向かう頃には、
辺りはもうかなり暗くなっていた。
……とそこに倉庫から出てくる人影が……。
りっちゃんに引っ張られ、建物の影に身を隠す私とりっちゃん。
考える間もなく、男は車に乗り込み、車は発進してしまった。
そういうとラビはりっちゃんの体に入り込み、私を抱きかかえると
空を飛んだ。