文字数 413文字



2人で座ったベンチから見える
あの木の向こうの景色に
海が見えたらいいのにと君は言う
いつも仕事で約束を守れないから
君の横顔に僕は
今度一緒に海を見に行こうと
心の中で約束をする
そうだねとしか口に出せなくて
君の瞳の向こうに見える海を想う
こんな僕に君はそっと寄り添い
夕日が沈むまでじっと待ち続けてた
寂しさを堪える君に
僕に出来ることが少ないから
いつも美味しいモノで誤魔化して
君の笑顔にぼくは赦される
2人で最後に出かけたのは
近くにできた水族館だったね
君のはしゃぎ様に僕は嬉しくて
記念に同じキーホルダーを買った
でもあの日も結局1時間くらいしか
一緒にいられなかった
それも少し色褪せてきたから
次休めたならまた同じ所に行こうか
それとも別なところにしようか
それもこれも約束を
また果たせないかもしれないから
心の中で伝える事にする
世界でたった一つの僕の宝物
いつも寂しい思いをさせて
ごめんねとまた口に出さずに
君の頭を優しく撫でた
振り返る君の笑顔に癒されたくて






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