詩小説『愛情の返済をしてよ』3分の修羅場。馬鹿な恋をした女性へ。

エピソード文字数 499文字

愛情の返済をしてよ
 
突き抜けた電車。駆け上がった錆びた階段。灯りは消えている。心を追い越すくらいに、その呼び鈴を連打した。

優しさは見返りを求めるためにあるの。
費やした歳月を返すことはどう転んだって出来ないでしょ?
枯れないようにと水をあげても、実ることすらなかった果実。

愛情の返済をしてよ。
あの日の私が報われたいだけ。

愛情の返済をしてよ。
冷めたあの日から、滞ってしまった分を。

愛情の返済をしてよ。
バカは死んでも治らない、せっかく、良いお勉強させてあげたのに。

部屋の中には、居るのを分かってた。それでも私は、始発の電車に乗って。誰もいない無人の駅で、見上げた空に笑った。
見る目がなかったのは私のせい。
罪なことだとわかっていても、終われなかった私を恨む。
査定よりも、見栄えよりも、現実はそっけない。

愛情の返済をしてよ。
私、好きじゃないわ。好きじゃないわ、そういうの。

愛情の返済をしてよ。
当然のことでしょう。最後の最後は私が笑わねば。

愛情の返済をしてよ。
あなたってバカね。いや、あなたのこと好きになった私って、もっとバカね。

愛情の返済をしてよ。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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