2020年4月6日

文字数 1,383文字

2020年4月6日
 咳はぶり返した感じだ。けれども、やはり9時にはウソのように亡くなる。

 パンデミックは「インフォデミック(Infodemic)」を引き起こしている。それはフェイクニュースが幅を利かせるポスト真実時代ならではの現象でもある。そうした誤情報・偽情報は人々に深刻な影響を及ぼしたり、国際世論を操作しようとしたりし、当局や民間機関がその監視・対処に追われている。刑罰を科した政府もある。台湾ではシェアしただけで処罰されることもあり、3月末までに59人が摘発されている。刑罰は、最高3年の懲役または300万台湾ドル(約1080万円)の罰金である。また、フェイクニュースのファクトチェックを公表しているメディアも少なくない。

 しかし、インフォデミックはフェイクニュースだけが起すものではない。渡部加奈子記者は『日本経済新聞』2020年4月6日7時00分更新「コロナで注意『インフォデミック』とは」においてそうして減少に就いて次のように述べている。

2020年4月6日の日本経済新聞朝刊1面に「善意の投稿 人類翻弄」というニュースがありました。新型コロナウイルスに関する情報は拡散しやすく、「インフォデミック」の恐れがあるといいます。「インフォデミック」とはどのような状態を指すのでしょうか。
インフォデミックとは、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、現実社会に影響を及ぼす現象のことです。疫病流行の際には出所不明の情報が広がりやすく、世界保健機関(WHO)も科学的に根拠のない情報を信じないよう、公式サイトで注意を呼びかけています。
SNS(交流サイト)が浸透したことで、過去より情報が拡散しやすくなっています。1日に受け取る情報量などを元に算出した「情報拡散力」は、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時と比べて68倍になりました。2月末、トイレットペーパーの買い占めが起きたのもSNSのデマ投稿が発端でした。
怖いのは、デマ投稿よりもデマを否定した情報の方が拡散し、結果的にトイレットペーパーの買い占めを招いた可能性がある、という指摘です。デマを否定した投稿者は「正しい情報を広めたい」というつもりでも、投稿を見た人が品不足を連想して行動を起こす可能性もあります。SNSに投稿する際は、慎重な情報発信を心がけたいものです。

 インフォデミックの危険性は「デマ投稿よりもデマを否定した情報の方が拡散」、結果的にそれを実現してしまうことだ。トイレットペーパーがなくなるというデマを否定する投稿を目にしたとしよう。しかし、品不足を否定する投稿があるということは、それを事実と信じて行動する人が多いのではないかと予想し、自身も店に向かうことがあり得る。故人が正しいことをすれば、社会全体として必ずしもそうなるわけではない。アダム・スミスが「神の見えざる手」と言ったように、相互性があるからだ。

 夕食はチリコンカンのパスタに野菜サラダ、ポタージュ、食後はコーヒー。ウォーキングは10190歩。都内の新規陽性者数は83人。

参照文献
渡部加奈子、「コロナで注意『インフォデミック』とは」、『日本経済新聞』、2020年4月6日7時00分更新
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57688620V00C20A4I10000/
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