設定資料

文字数 1,505文字

◆物語の舞台
人類が移住した架空の惑星。
あらゆる物質に混沌エネルギーと呼ばれるエネルギーが宿る。
地下には網目状の水脈が走っている。

◆先住民
惑星本来の環境下で暮らす初期入植者。
混沌エネルギーに晒されて暮らすうち、長い年月を掛けて繰り返しDNAに傷がつき、多様な突然変異を来している。

◆都市人
先住民の数百年後に移住してきた後期入植者。
地球環境に近い都市を築き、その中で暮らしている。
都市の外に出るには特殊な保護スーツを着るか、保護剤を内服しなければならない。

◆混沌エネルギー
惑星に充満する、一定の法則、規則性を持たないエネルギー。
先住民は〈カオスの力〉と呼ぶ。

◆エスプランドル鋼
混沌エネルギーの触媒となる特殊な金属。

◆都市
後期入植者の暮らす地球環境に近い文明地域。
エネルギー変換装置を用いて混沌エネルギーを電力に変換するため、混沌エネルギーは充満していない。
巨大都市である八つのドームと、四十三の衛星都市がある。

◆カオス世界
先住民の暮らす、都市の外の世界。
惑星本来の環境下にあり、混沌エネルギーに満ちている。
人類のほか、突然変異を来した多様な野生動物たちが生きている。

◆ティエラ教義
先住民が生み出した哲学的学問体系。
移住した惑星にとって異物である人類が、惑星の環境と調和を保って生き延びる術を探求するため、世界の全てについて学ぶことを目的とする。
ティエラ山を本拠地とする。
・本院・・・ティエラ山にあるティエラ教義の総本山。
・分院・・・ティエラ山以外にあるティエラ教義の学院。
・学徒・・・ティエラ教義の学院で学ぶ者。

◆ティエラ棒術
知識だけでなく、肉体と精神を通じてこの世界を理解するために生まれた武術。
予測のつかない混沌エネルギーの流れに呼吸を合わせ、自らがその一部となったかのごとく動く。

◆学師
ティエラ教義の探求に身を捧げる者。
身体にエスプランドル鋼の粉を用いた刺青を彫っている。
刺青を彫ることで混沌エネルギーを身体で感じることができる。
また棒術を通じて混沌エネルギーと共鳴する方法を学ぶ。
・下級学師・・・最も下位の学師。両足首に刺青を彫る。
・中級学師・・・大学師一人によって認定可能。両手両足首に刺青を彫る。
・上級学師・・・三人以上の大学師の合議によって認定される上位の学師。額、両手両足首の五箇所に刺青を持つ。
・大学師・・・最上位の学師。上級学師の中から選ばれ、学師の昇級の決定権を持つ。

◆ティエラ・ゲレロ
特にティエラ棒術を極めた学師に授けられる称号。
純正のエスプランドル鋼でできた棒を振るい、莫大なカオスの力を操ることができる。
通常は上級学師から選ばれる。

◆連盟
五十一の都市に加え、比較的大きく安定した先住民の国家や自治区が加盟する組織。
都市人と先住民は公平であるという理念の下、真の〈国際社会〉の形成、ならびに世界平和と人道性の維持を目指している。
連盟憲章と連盟規約は加盟国が遵守しなければならない、惑星唯一の国際法。

◆先住民の血
都市人を標的にする先住民のテロ組織。

◆水獣
地下水脈に棲息する巨大な肺呼吸の動物。
体内に混沌エネルギーを蓄えている。
知能が高く、性質は穏やか。
先住民による地下水脈を用いた物流運搬に使役される。

◆巨獣
体内に混沌エネルギーを蓄えた、陸上の巨大な動物。
水牛を起源にするという学説が有力。
水獣ほど知能は高くないが、性質は穏やかで、一部の部族に使役される。

◆凶獣
巨獣の亜型で、特に凶暴な性質を持つもの。
少しの刺激に過剰な防御反応を示し、著しく攻撃的になるため、人間による使役は困難。
小さな集落などが襲撃に遭い、甚大な被害を被ることがある。
巨獣とは別種であり、羆を起源とするという学説もある。
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