『その話いつまでしてんだよ』の審査結果【後編】
文字数 1,150文字
ん? てかこれ、受賞できてよかったねって話だろ。何か続きがあんのか?
は、はい! というのも、先ほどの店長のセリフがまさにカギを握っているのですが……
そこです。NovelJam2018で授与された賞は、いわゆる「新人賞」ではありません。
これを機に出版社が次の作品をバックアップしてくれる~みたいなことじゃないわけです。
はい。ですから「よかったね」で終わっちゃダメなんです。いわゆる「本当の戦いはこれからだ!」ってやつです。
それマンガが打ち切りになる時の定型文じゃねぇかよ。
山田章博賞という栄えある賞をいただいたことは一つの宣伝材料と割り切って、自力で頑張るしかありません。と、いうわけで! 作者は早速動きました。
『その話いつまでしてんだよ』でお世話になったデザイナー・杉浦昭太郎さんに再び表紙デザインをお願いして、劇団主宰者時代に書いた戯曲を2018年4月から1年間、毎月1冊ずつ出版していくことにしたのです。
おお。そいつぁ……本文はもうあるからいいとして、デザイナーさんが大変だな。
そうなんです。まったく杉浦さんには頭が上がりません。
はい。作者の戯曲はおしなべて、読者・観客に「行動を促す」タイプのものです。そこで僕は、この連続出版キャンペーンを、黄道十二星座にちなんで「行動十二戯曲」と名づけました!
「くださいに決まってるでしょ」って言い回し初めて聞いたぞ。
えっ、そんな! 置いてくれる前提で何もかも進めてたのに!
ただし! うちに置く価値があるとあたしが認めた作品だけだ。モノができたらその都度売り込みに来るんだな。
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