第18話
文字数 470文字
杏さんは奏さんの顔を見つめながら、おそるおそる、というように聞いた。
「あっ、杏さん、フレッシュジュースはお嫌いなんですか?」
「いっいえいえ、好きです! 好きですよ。美味しいかなって思っただけで」
杏さんは手も顔もブンブン振り回しながら答えた。その様子に誘われたのか、奏さんはふふっと笑い声をたてた。
「私、産休明けなんです。まだもう少し休めたんですけど、保育園は空きができたときに入ってしまわないと入りにくくなるからって。
入れてよかったんですけど、夜泣きするから眠れなくて、今朝は寝坊しちゃったんです」
奏さんはフレッシュミックスジュースを指差した。
「だからコレ、朝ご飯なんですよ」
「それだけ?」
「寝不足のせいか、食欲がなくて。でもここのフレッシュミックスジュースは、オーガニックの新鮮な野菜で作っているから、いいかなあって。体が求めているせいか、他の物は食べたくなくても、このジュースは美味しいんです」
杏さんはなぜか嬉しそうに何度もうなずいた。
「あの、このコーヒー、あっカプチーノか。飲んでもいいんですよね?」
「あっ、杏さん、フレッシュジュースはお嫌いなんですか?」
「いっいえいえ、好きです! 好きですよ。美味しいかなって思っただけで」
杏さんは手も顔もブンブン振り回しながら答えた。その様子に誘われたのか、奏さんはふふっと笑い声をたてた。
「私、産休明けなんです。まだもう少し休めたんですけど、保育園は空きができたときに入ってしまわないと入りにくくなるからって。
入れてよかったんですけど、夜泣きするから眠れなくて、今朝は寝坊しちゃったんです」
奏さんはフレッシュミックスジュースを指差した。
「だからコレ、朝ご飯なんですよ」
「それだけ?」
「寝不足のせいか、食欲がなくて。でもここのフレッシュミックスジュースは、オーガニックの新鮮な野菜で作っているから、いいかなあって。体が求めているせいか、他の物は食べたくなくても、このジュースは美味しいんです」
杏さんはなぜか嬉しそうに何度もうなずいた。
「あの、このコーヒー、あっカプチーノか。飲んでもいいんですよね?」