いよいよ、本番！

お妃様、初めての謁見をお許しくださり、ありがとうございました。

こちらこそ、今日は、この国の民が襲われているところを助けてもらい、ありがとうございました。

大したもてなしはできないかもしれませんが、時間が許す限り、この城で滞在していって下さい。

それと、そなたが欲しいものがあれば、なんなりと申し出て欲しい。

褒美を取らせましょう。

ありがたいお言葉、身にあまる光栄です。

パレード中の予想だにしなかった襲撃事件に、さぞかし、お妃様もお心を痛めていることでしょう。

もしも、お許しを願えるならば、お妃様のお顔を拝見致したく存じあげます。

う、、、それは、できません。

私と結婚する者以外に顔を見せることは、断じてできないのです。

私には、他の褒美などいりません。あなたのお美しいお顔を一度拝見できれば、それで幸せなのです。

どうか、そこから出てきて、お顔をお見せ下さい。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、分かりました。

あなたのそばに参りましょう。

おおっ、、、

なんと、お美しい。

罪深い旅人がいたものだと、ご無礼をお許し下さい。

〈ノコの演じるお妃様を抱きしめ、熱い接吻。〉

〈会場全体、おお〜〜と言うどよめき〉

は、離して下さい。

い、今のことは、なかったことに致します。

申し分けありませんが、どうぞ、この場からすぐにお立ち去り下さい。

あとで充分な褒美は取らせます。

お〜っと、練習とは違う展開じゃん？

さぞかし、ノコもビックリしたろ (笑)

キコ、今のでノコさんに対する悪意が増しています。

残念なことに、ビックリな展開に会場全体もざわついてしまい、誰が悪意の持ち主なのか特定が難しくなりました。

どうしたらいいでしょう、、、