2019/12/19 13:16

文字数 1,333文字

設定の大切さの話。


大好きだったゲーム(今もソシャゲになって続いていますが)の、設定資料集を買ったのです。そうしたら、自分に足りないものが、とてもよくわかったのでした。もっと早く買っておけばよかったのか、それとも、今だからこそわかる、って部分があるのか。そこらへんはわからないけれども、とにかく、自分に足りないものがよくわかった。足りないもの、とは言うけれども、小説を書くにあたり、僕は創作の1パーセントも理解していない、ということに気づかされるのです。今の名義になる前、ずっと前はあった飯を食う描写すら、今の僕にはあまりありませんが、その時点でもう、僕は退化してるんじゃないか、と。僕自身は、正直なところ、毎日カロリーメイトで大丈夫な人間なのですが(実際そういう食生活だったことがある)、そうだとしてもカロリーメイトを食べる描写くらいするでしょう。例えば『少女終末旅行』などでは、携帯食料を食べる描写があって、つくる工場が出てくるのがとてもよかった。僕は食事シーンなどのぜい肉を省いていたら、今度は、なにもかも足りなくなっていたのでした。着ているものはなにか。どんな部屋に住んでいるのか。場所の治安はどうか。土地の歴史はどうなっているか。出てくるガジェットのディテールはどうか。そういうのが、全部抜け落ちてしまったのが、わかった。非常につらい(笑)。昔はたくさん書いていた、いろんな余計なこと。それ、今はないですもん。複雑なのはウェブ小説には向かないという話は、テクニックの問題で、それは設定をつくらなくていいということではない。設定をスマートに見せる(魅せる)のが、大切なのです。いや、そもそもその設定資料集を買うことを決めたのは数年前の話で、トゥルー(設定資料集には「エピローグ」と書かれている)ルートに入ったら、それまで「なんでそんな恰好をしてる敵が出てくるのか」が不明だったのが、その敵(リヴィングデッド)が生きていた頃、「実はこいつにはこういう経歴があった人間だったのだが、それが死んだり殺されたりしてリヴィングデッドとなったため、こういう特殊な能力を持っているのである!」みたいなものの解説が入り、プレイしてた僕は「ファッ!?」と唸り、驚いて、そこまで設定仕込んでいたのか、と感心したのでした。設定もあとで読むことができる仕様だったのですが、PCが壊れ、そのゲーム(いや、書いてしまうと凍京NECROです:笑)は何度かインストールすると遊べなくなるらしく、今のPCにはインストールしてなくて。それで、「ああ、設定資料集を買おう」と思っていたのですが、買ったのが数年後の今、ということになってしまったのです。なんてこった! でも、いろいろ気づけてよかったです。来年は、それを踏まえて、小説を書こうと思うのでした。……って、まるでなにも考えてないで小説を書いてる風な書き方をしてしまいましたが、いつも小説を書くときは設定かなりつくってる方だと思います。最初につくるのは、その世界の地図(手書き)ですからね、僕の場合は。でも、至らない点が多かった、ということで。頑張るぞー。
2019/12/19 13:16 コメント(-)| れとろ幻想譚-るるせ報告書
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