第二十話 ねぐらはいずこ?
文字数 884文字
そういえば、ゴブリンのねぐらってどこにあるのかしら?
それについても我に案が。
この先にゴブリンが出没するのなら、そいつらがねぐらに帰っていくところを追跡すればいいのです。
そっか。それなら無理に探さなくてもいいしね。
やるじゃない、ベリアル。
無駄のない作戦立案こそが、軍師に求められる能力といえましょう。
じゃあさっそくゴブリンを待ち伏せに行くわよ。
がんばってね、アシュタロト!
ふぁ~あ。なかなか来ないわねえ……。
待ちくたびれちゃった。
姫様~もう帰りましょうよ……(泣
また日を改めて……。
いやいや、何事もすぐに成果が出ないからと言って焦ってはいけませぬ。
そんなものかしら。
ま、どうせ帰ってもやることないしね。
うっさいわね、アシュタロト。
元はと言えばあんたがイチゴを食べちゃうから、こんなことになってるんでしょ。
シッ! 二人とも静かに!
……どうやら、お出ましのようですぞ。
というわけで、アシュタロト、がんばって!
期待してるわよ!
大丈夫、何かあったら、あたしが助けてあげるから!
ほら、急がないと見失うわよ!!
ちょ、ちょっと姫様、押さないで下さ……!
キャアッ!!
ゴブ美、気ヲツケルゴブ!
モウ、オ前一人ノ身体ジャナイゴブ!
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