第19話ヘルミナさん格好いいです

文字数 1,147文字

倒れているドワーフの元にラムとレムが駆け寄り「・・・師匠」「大丈夫ですか・・・」声を掛け、洞窟の隅に隠れる。「あの人たちは・・・」ドワーフが尋ねると「助けを呼んできました・・・」「あの人たち、すっごく強いんでっすよ~」なぜかラムとレムが胸を張る。



鰐の魔物に対峙する三人だったが、ヘルミナさんが「ねえ、この魔物、私がもらっていいかな・・。最近、運動不足なんだよね~」そう言うと「いいよ~、でも止めはやらして、こいつスキル二つも持ってるからね」「お母さん、最近ちょっと肉が付いてきたみたいだから、気にしてたからね。ウフフフ。」「うるさいよ!。余計なことは言わないで・・・」緊張感ないなあ、この三人。そして賢者モード(男の身体)にもどる。

鰐の魔物は相対するヘルミナさんを睨みつけ威嚇を放つ。ヘルミナさんは、剣を構え、魔物の前に立つと「それじゃ、始めますか、{剣姫}発動。」そう言った瞬間に鰐魔物の足元をすり抜け、右足を切断。その後、空中に飛び上がったかと思ったら、鰐の魔物周りを数多くのヘルミナさんの幻影が取り囲み、一斉に切り付ける。複数の斬撃が終わり、幻影が消えると、魔物に背を見せてこちらに戻ってくるヘルミナさん。「掃除は、まかせたよ~・・・あ~スッキリした~」っと笑顔をみせる。「わかったよ~。グラトニー。」俺が鰐の魔物を吸収して、「はいっ、掃除終了っと」そして、ラムとレムとドワーフの師匠さんを見ると皆、固まっていた。

「皆さん、もう大丈夫ですよ。」そう言って、ニーナがドワーフの師匠さんを魔法で回復させると、「・・ありがとう、・・助かったよ・・」そう言って、ドワーフの師匠さんが礼をしてきた。



ドワーフの師匠さん。名前をドルチェさんと言って、王国一の鍛冶師であり、元貴族騎士だったそうだ。ドワーフらしく、小柄だが、威圧感があるのは、そのせいだろう。ピー〇ーパンに出てくる小人のような服装に帽子。そして髭を伸ばした、ドワーフらしい姿である。

「目的の物は手に入ったのですか?」ニーナが尋ねると「・・ああっおかげさんでな。しかし、こんな若い娘さんたちだが、恐ろしく強いんだなあ」っと関心してると、ヘルミナさんが反応した。「・・ウフフフ。若い娘ですか~ウフフフ・・」「お母さん!娘の前で色気ずかないでよ・・・恥ずかしい・・」ニーナが宥めると「ドルチェさん、ヘルミナさんはこれでも一児の母なんですよ」俺が、そう言うと、ドルチェさん「信じられねえ・・嫁に欲しいくらいだぜ・・・」そう付け足した。「そうよねえ・・まだまだ、子供も産めるし考えようかしら・・・ウフフフ」嬉しそうにモジモジするヘルミナさん。うん、可愛いですよ。それを、ジト目で見るニーナ。

「・・・・お母さん・・・」
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