第10話 もののはかなさ

文字数 860文字

 瞑想についてのことだけに、迷走しながら書いている感が否めない。
 このマインドフルネスは、「自分が瞑想中に体験すること」が何より肝心で、言葉は補助的な役割、技巧的な立ち位置になる。自分の中を直截言語化したい私には、どうにも言葉に困ってしまう。
 結局、繰り返しになるけれど、以下のことをとにかく毎日続けること…これ以外に、効用はないと思う。つまり、

 ・姿勢を正しくし、それでいて楽な姿勢でいながら、
 ・鼻先に意識を集中し、
 ・鼻から入る息が胸、おへそへと入って行くのを見つめる。
 ・その息が、おへそから胸、鼻へ出て行くのを見つめる。

 ただひたすらに、呼吸を静かに「追う」、「見つめる」。これを毎日、10分、続ける。
 自分がこういう呼吸をしているのだと、その流れを感じたら、次のステップとして「長い呼吸」をやはり10分やってみる。

 ・まず、「自分は長い呼吸をする」と意識する(意識するだけでいい)。
 ・正しい姿勢で楽に座り、
 ・鼻先に意識を集中し…あとは同じ、鼻・胸・おへそ、おへそ、胸、鼻と、「長く」息が出入するのを10分、体験する。

「長い呼吸」の前の、基本となる「呼吸の流れを追う」10分間が、どうもうまく追えなかった、見続けられなかった、と自分が納得できない場合は、納得できるまで毎日やってみる。1つ1つ、落ち着いてやってみること───

 ─── 私の場合、1日のうちに、この基本の呼吸ばかり朝昼晩とやっていました。すると、ある日「息が身体に入って来る時、生命がひとつ生まれ、出て行く時、生命がひとつ死んで行く」そんな感覚を体験しました。

 けなげだなあ、と思いました。生命。呼吸…。

 マインドフルネスは、自律神経にも何か効果があるようです。1ヵ月位続けていたら、夜もよく眠れ、何か「今、すること」に集中できるような感じがします。
 布団の中で、寝る前にも呼吸を意識しています。歩いている時も、信号待ちの時も、スーパーでレジ待ちの時も。せっかちで、感情に左右されがちだったのですが、どうも何か、ゆっくり変化しているようです。
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