ピラー草原3
文字数 1,369文字
さきほどまでのどこかくすぐったい闘気は影をひそめ辺りを包む空気がピリピリしている。
チョコの周りには、金色の光の中に白く輝く稲妻があった。
(聖獣さまは勇者召喚後は勇者の居場所を護ると聞いてるが、緊急措置か?)
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光の結界に魔物を閉じ込めると、無数の白い稲妻と光の矢が魔物の体を貫いていく。
無数の深い穴があき、その中央に原型をとどめていない謎の死骸……らしきものが転がっている。
ここは、草原……のハズ。
少し離れたところに赤毛のねこが「ねこ缶」という謎の言葉をつぶやきながら、ヨダレを垂らして寝ている。
その奥には、勇者と思われる少女2人が傷つき倒れていた。
2人してそう思い同時にため息をつく。