第3話 2021/05/22

文字数 863文字

悪夢と幻覚の間で苦しんでいた、祖母からの電話で起きた。
天気が悪いのもあって全身がだるく、頭が重い。
こんな日は本当に起きるのがつらい。
いつ起きて、何を見て、いつ寝ているのか判断が付かない。
見ているのが現実か夢か分からなくて車酔いみたいに気持ち悪くなる。
雨の日や曇りの日は起きること、起きていることがつらくなる。
祖母からの電話はまたお昼ご飯を食べに行こうという連絡だった。
昨日のことにお礼を言いながらまた行こうねと返した気がする。
最近、よく電話がかかってくるようになった。
一人暮らしできっと寂しいのだろう。
自分も一人暮らしのときは寂しかった。
初めは仕事が忙しくて寂しさも感じる暇がなかった。
うつ病になって仕事を辞めてから、毎日がすごく暇で寂しくなった。
時間だけが大量にあって、やりたいことが何もなかった。
以前ならアニメを見たり漫画を読んだり、やりたいことが無限大だった。
今はどれも億劫でやる気が出ない。
趣味がストレス解消になっていた。
今は何をするのも疲れて逆にストレスになる。
一人暮らしのときは食事もまともに食べられなかった。
自炊をしていたが、野菜を切ることもままならない。
お惣菜、お弁当、果物、野菜、どれもそのまま食べられるものを買ってきた。
特に調理もしないでそのまま囓っていた。
16時頃に起きて0時に寝るような生活だった。
食事も起きて1回食べて気持ち悪くなって寝るような状態だった。
そのときの体重は通常時から7キロほど落ちていた。
今も半分くらいしか戻っていない。
痩せるのも太るのも怖くて仕方がない。
半日以上寝ているので起きるときには脱水症状の様になっていた。
毎日毎日起きるのも眠るのもだるくて怖くて苦しかった。
厚底の靴が履けなくなった。
基本的に歩きにくいおしゃれな靴は履いて出かけられなくなった。
毎日歩いて電車に乗って職場まで通っていた。
そのときはどんな靴でも特になんとも思わなかった。
今では重たい鉛のような足になる、足が棒になる。
脚や身体に青痰が出てきていた。
今思えばどこかにぶつけてもいないので、栄養失調だったのだと思う。
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登場人物紹介

うつ病の人

一人称 自分

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