第24話 避難壕
文字数 613文字
「俺を助けたことが規律違反なら、その罰は俺が受ける」
話の流れからして、何が理由なのかをすぐに理解した俺は、即座に二人の会話に口を挟んだ。
「いや、理由はどうであれ、ここにいるみんなを危険にさらしたことには間違いない。あんたは口を挟まないでくれ」
古着のような男は、俺の声を遮るように厳しい口調で言い返すと、並んで立っている二人の男に、顎で指示した。すると2人は、大谷を挟むように腕を掴み連行しようとした。
とそのときだった。ドドーン! ドドーン! という鼓膜をつんざくような、凄まじい爆発音が、いきなり聞こえてきた。
ドドーン! ドッカーン! ドドーン! ドッカーン! 心体を震わす爆発音は途切れることなく、激しさを増した。
「石田さん! A避難壕が!」
小高い岩場で、見張り役をしていた若い男が叫んで指さした。
その指差した方角に眼をやると、ここから2キロほど離れたところにある、ごつごつした山の斜面から爆発で吹き飛ばされた山体の欠片とともに、黒い煙と赤い炎が次々と上がっていた。
その上空には数十体の飛行ロボットが浮いていて、赤い炎と黒い煙を激しく吹いている箇所にレーザー光線の波状攻撃を仕掛けて いた。
ドドーン! ドドーン! ドッカーン! ドドーン!
全身と心臓をブルブルと震わせ続ける衝撃波。山肌を抉り、避難壕が吹き飛ばされる着弾音と爆破音。その凄まじ い攻撃は、山そのものも破壊してしまいそうだ
話の流れからして、何が理由なのかをすぐに理解した俺は、即座に二人の会話に口を挟んだ。
「いや、理由はどうであれ、ここにいるみんなを危険にさらしたことには間違いない。あんたは口を挟まないでくれ」
古着のような男は、俺の声を遮るように厳しい口調で言い返すと、並んで立っている二人の男に、顎で指示した。すると2人は、大谷を挟むように腕を掴み連行しようとした。
とそのときだった。ドドーン! ドドーン! という鼓膜をつんざくような、凄まじい爆発音が、いきなり聞こえてきた。
ドドーン! ドッカーン! ドドーン! ドッカーン! 心体を震わす爆発音は途切れることなく、激しさを増した。
「石田さん! A避難壕が!」
小高い岩場で、見張り役をしていた若い男が叫んで指さした。
その指差した方角に眼をやると、ここから2キロほど離れたところにある、ごつごつした山の斜面から爆発で吹き飛ばされた山体の欠片とともに、黒い煙と赤い炎が次々と上がっていた。
その上空には数十体の飛行ロボットが浮いていて、赤い炎と黒い煙を激しく吹いている箇所にレーザー光線の波状攻撃を仕掛けて いた。
ドドーン! ドドーン! ドッカーン! ドドーン!
全身と心臓をブルブルと震わせ続ける衝撃波。山肌を抉り、避難壕が吹き飛ばされる着弾音と爆破音。その凄まじ い攻撃は、山そのものも破壊してしまいそうだ