(二)-19

文字数 262文字

 そして二度目の事情聴取が一巡すると、もう一度、さらに事情聴取が行われた。もちろん若い女性がメインだった。この子たちはみんな当麻さんと関係をもった人なのだろう。真紀はもちろんであったが、みなみもその対象となっていた。
 私はみなみを呼び、二人きりで会場の端で話をした。本当なら廊下へ出て話したかったが、県警の制服の警官に止められてしまった
のだ。
「薫もなんだ……」
 みなみは一言だけそう言った。私の名前の後に「も」と付いていることから、これから話そうとすることは概ね察することができた。彼はみなみにも手を出していたのだ。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み