三題噺のお部屋
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だから、私はここに大事なものを隠す。
今日ゲットしたのは、鉛筆
ただの鉛筆だけど、私にとってはただの鉛筆じゃない
nakumoaya
その名の通り、学園のお姫様。
いつも男の人から花束とか指輪とかもらっている。
そういうのはもう日常茶飯事で、それを私はずっと見ていた。
それは当たり前だ。先輩は、この鉛筆には見覚えがある。
だって、この鉛筆は――
無くしたかと思っていたけど、まさか貴方が……?
大切なものとは分かっていたんですけど、先輩のもの、欲しくって……見つけた瞬間盗っちゃいました
いたたまれない視線が突き刺さる気がする。
いらないものだけれど捨てるきっかけも見つからなかったし、貴方に貰って欲しいわ
その代わり――
先輩の顔が目の前に!!!綺麗!!!
あれ……先輩って、こんなに背が高かったっけ、あれれ
私ね、ずっと貴方の視線を追っていたのよ。気づいてなかったでしょうけど
自然に顔が赤くなっていって、照れ臭くなる。
お互いの唇が重なった。
それから――それから……
階段の下の私たちの秘密。
南雲あや
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