前世と未来世。

文字数 356文字

前世と現世と未来世が繋がっていく。
この空間や空や大地のゼンブで、
時間も時空もすべてがひとつになった場所で、
生きることも死ぬことも区別のないそんな世界で、
すべてがひとつになって存在しているような場所で、
ただ在るだけの何かで、
すべてを超えたような場所で、
遥か彼方の御伽のような、そんな場所で、
夢現、幻のように存在している、朧げな何かでも、
身体も心もなくしたような場所で、
それでも、錯覚なようなもので、
出会っても別れても、それが全部幻のようで、
そんな何か、とんでもないことで、
だけど、やっぱりわたしはまだ人として存在しているのでした。
それが、前世と呼ばれていても、
または、現世と呼ばれていても、
あるいは、未来世と呼ばれていても、
なぜかかなしくもなくなった、
今がどんな時間で、どんな世界なのかもわからなくなっただけです。
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