第4話 イシガイ目

文字数 535文字

イシガイ目は、淡水に棲む二枚貝の中では多様性に富んだ分類群で世界で約900種が、確認され、日本国内には約30種(あるいは数え方によれば、外来種を除いて18種)がいる。
国内種は、カワシンジュガイ科とイシガイ科に大きく分類される。
Lopes-Lima et al.(2017)は、ミトコンドリアのCOI領域と核の28S領域を用いて、イシガイ科を、ニシウネヌマガイ亜科、イシガイ亜科、ドブガイ亜科に分けた。
この分類と代表種には、次の対応がある。

ニシウネヌマガイ亜科
イケチョウガイ
マツカサガイ
イシガイ亜科
イシガイ
ヨコハマシジラガイ
カラスガイ
ドブガイ亜科
大型になるヌマガイ(ドブガイA型)
小型のタガイ (ドブガイB型)

イシガイ科貝は卵からふ化するとグロキディウム幼生と呼ばれるプランクトンになり、魚のエラやヒレなどに寄生する。暫く成長したのち、魚から離脱し底生生活に移行する。イシガイ目の中には、魚をおびき寄せる外套膜持っている種もある。

イシガイ目には、長寿の貝も多く、北海道東部の川で150歳を超える年齢のカワシンジュガイが見つかっている。

2017年に環境省により発表されたレッドリストの見直しでは、日本のイシガイ目の全18種中13種が記載され、多くの種の絶滅が危惧されている。
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