『ラブソングを歌うよ』(常葉「放課後R.I.P」)

文字数 629文字

*****
「弥生さんはどういう曲聴くの?」
「うーん。あんまりコレっていうのないかも。常葉君は?」
「僕も無いかな」
「だから、カラオケとかちょっと困る」
「あぁ。確かにね」
「あ、でも、常葉君の歌声は聞いてみたい、かも」
「いいよ。今度行く?」
「うん!」
「期待はしないでね」
*****


「カラオケってさ、あんまり行ったことないんだよね」
「そうなの? すごい誘われそうなのに」
「誘われるけど断ってたから」
「もしかして歌うのダメ? 行くのやめる? いいよ?」
「ダメっていうより、何が楽しいのかわかんなくてさ」
「あぁ……」
「すごく親しい人と行くならまだしも、ただのクラスメイトとかね。ちょっと」
「それは、うん」
「そこまで親しい相手もいなかったし」
「私も、智花とくらいかなぁ」
「なのであまり歌い慣れてはいません」
「だ、大丈夫だよ? 私もそんな上手くないし、皆そういうものだよ」
「でも、だから楽しみです」
「そう?」
「好きな子と行くのは初めてだから」
「……わ、私もそうだよ」
「後、ちょっと緊張する」
「うん」
「何歌おうかなとか。あんまりレパートリーないし」
「なんでも大丈夫だよ」
「なんでも、ね。了解」


(そして当日、めっちゃ甘いラブソング歌って反応を楽しむ人。)


______
補足:ラブソングを歌う場合の反応(男)

常葉:聴く相手が恋歌だけなら平気
春翔・ゾル・天使・アッシュ:平然
シーグ・似非妖精:熱唱
古谷・ソーヤ:歌の途中から恥ずかしくなる
クリア:照れる
アミル・イガルド・キール:全力逃走


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