圧力

文字数 801文字

 先程、ベランダで煙草を吸っていたところで60代の隣人から文句を言われた。私はシカトをして火を消し、部屋に戻った。1年間以上も文句を言われずに、いたのに突然のことであった。この60代の人は、自分の思う通りに人を動かそうとする征服欲があると感じる。
 壁を蹴ってやりたくなったが、自己の中で鎮火させた。仕返しは良くない。こういうことは、見ざる・言わざる・聞かざるである。

 歳が上ということで主張の通ると思っている人はまだ多い。年功序列の世代だ。こういった人間を若者は老害と呼ぶ。そして、強い若者は老害に取り合わず、攻撃されること無く、飄々(ひょうひょう)としている。私はこれまで、そういう強い若者にはなれなかった。

 換気扇の下に灰皿を置き、朝に部屋ごと換気をする事にした。ある意味クリーンである。これで良い。今度薬局でタバコの臭い消しを買おう。そして家の猫よ、すまぬ。

 「若いうちは」という概念が私の学生時代から比べ大きく変わり過ぎた。これはずっと変わり続け過ぎ去っては、また過ぎ去り、○歳だと~という概念が日本は変わり続けている。昔の学生はあまり分からないが、今の学生は苦労し過ぎな人が多い。親世代、つまり私の世代も苦労しているが、私達の苦労のしわ寄せが子供へ行ってはいけない。

 35歳の不労者の若輩者の私は、20代前半の方に「20代のうちはやりたい事は何でもやった方がいいよ」と唱えてきた。だが、これには猛省しているんだ。僕の20代と君たちの20代の文化は違うからね。ここは理解できない壁があるけど、僕らがまず理解しようとしなければ僕らは老害になるんだ。お年寄りが大事にされるのは当たり前の事ではない。なぜなら、若者も大切にされなければいけないから。君たちの文化に否定は唱えない。しかし、君たちも決して、次の若者の文化に否定しないでくれ。

 ただ、天安門事件の場合はやり過ぎだから、そこは注意してね。日本は違うけど、ネ!
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