第11話 不穏当
文字数 438文字
『今日、夕方五時ごろ××市立○○小学校で鈴村里香教育実習生の遺体が発見されました。遺体は頭から血を流してお――』
というところでケンジはリモコンでテレビを消した。
(何、何何何? 今のって俺の学校。え、てか鈴村ってまさか……まさか――)
「あー!」隣で発せられた母親の声にケンジは一瞬肩を震わせた。「今の見てたのに。てか今のってケンジの小学校じゃなかった? ちょっと――」
母親が呆然としている息子の手からリモコンをぶんどり再度テレビを付けた。だが画面のニュースはすでに次のスポーツのコーナーへと移っていた。
「あら? もう終わっちゃったの?」そして母親は視線をケンジへと移す。だがそこにはもうケンジはいなかった。「あれ? ケンジ? 部屋かな。……あらこんなにご飯残して。いつもはもっと食べるのに。どうしたのかしら……」
だがそんなことに頭悩ませていても時間の無駄と思い、母親はテレビへと視線を戻す。
「あれ?」そのとき母親はふと疑問に思った。「なんかアナウンサー、さっきと違う……」
というところでケンジはリモコンでテレビを消した。
(何、何何何? 今のって俺の学校。え、てか鈴村ってまさか……まさか――)
「あー!」隣で発せられた母親の声にケンジは一瞬肩を震わせた。「今の見てたのに。てか今のってケンジの小学校じゃなかった? ちょっと――」
母親が呆然としている息子の手からリモコンをぶんどり再度テレビを付けた。だが画面のニュースはすでに次のスポーツのコーナーへと移っていた。
「あら? もう終わっちゃったの?」そして母親は視線をケンジへと移す。だがそこにはもうケンジはいなかった。「あれ? ケンジ? 部屋かな。……あらこんなにご飯残して。いつもはもっと食べるのに。どうしたのかしら……」
だがそんなことに頭悩ませていても時間の無駄と思い、母親はテレビへと視線を戻す。
「あれ?」そのとき母親はふと疑問に思った。「なんかアナウンサー、さっきと違う……」