文字数 979文字

ニャニャニャー……。
あ オッド おかえりーっ!
オッドは ワタシに気づくと しっぽを大きくしならせた。
こばしりで スタスタスタッと 近づいてきて
ニャニャンッと わたしの胸に 飛び込んできた。
オッド 元気だった?
オッドは 金色と銀色の目を 細めて
お顔を くっつけてくる。
耳をうしろにねかせて 首をのばして ほっぺにスリスリ。
やわらかくて うっとりしちゃう。
オッドはスリスリがじょうずね。もう 必殺のスリスリね。
目を閉じて だっこしてると
のどの奥から ゴロゴロゴロ……と 小さな音が聞こえてきた。
「オッド 冒険は 楽しかった?」
おねえさんは オッドの背中を やさしくなでる。
「よかった けがはしてないね でも ちょっと やせちゃったね」
なぁんだ おねえさんも オッドのこと 心配だったのね。
「ねぇ オッドも ミルク飲む?ミルクのあとは シャンプーだからね」
オッドったら シャンプーって聞いて そっぽをむいちゃった。
でも みじかく ニャオって返事をした。
しかたねぇなぁ そんな感じでね。

その夜 ベッドの中で タイニーをだっこしながら 考えたの。
おねえさんとオッドみたいに なりたいけど なれるかな……。
ワタシ おねえさんのお話を 思いだした。
「ベイビーちゃん オッドって どういう意味だと思う?
オッドは ふたりでひとつ っていう意味なんだよ。
オッドが右の目なら ワタシは左の目 みたいな意味なんだよ。
いっしょ っていうことかな」

「ワタシね オッドのママみたい って思うことがあるの。
ごはんをあげたり ブラシをかけたりする時にね。
トモダチになることもあるよ。
ネズミのおもちゃで 遊ぶ時とかね。
コイビトになることもあるんだ。
オッドはね ワタシのひざがお気に入りなの。
でもね 面倒をみてるとは思ってないんだよね。
オッドといっしょで よかったなぁって そう思うだけなんだよ」
いっしょ かぁ……。
あ ママも同じことをいってる。
いっしょって ステキよね って。
いっしょ かぁ……。
 
おねえさんとオッドはね…… あ ひらがなみたいだ。
ふたりで いろんな言葉を つくってるのかもしれないね。
と・も・だ・ち…… ぼ・う・け・ん…… し・ん・ぱ・い……。
ワタシも タイニーと ステキな言葉をつくりたいよ……。
ち・き・ん…… る・う…… は・ち・み・つ……。
ねぇ タイニーは カレー好き?



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