第6話ハーフエルフに会っちゃった

文字数 1,265文字

「・・あっ・・ありが・・・とう・・・ござい・・・・ます。・・」

2人の少女は、お互いに抱き合って、顔だけは俺達に向けてお礼を言ってくれている。だが、流石に恐ろしかったのだろう、いまだに震えているようだ。

「大丈夫だよ。もう魔物は倒したからね。」そう言って、少しは安心してもらおうと笑顔で対応したのだが、1人が、いきなり泣き出してしまい、もう1人が泣いた子を庇うように両腕を広げて、眼に涙を溜めながら必死に立ちふさがる。「うわああああん。お姉ちゃああああん」「たすけて下さって、ありがとうございます。しかし、攫って行くのは私だけにして、妹は許してくださいいいいい。」どうやら、俺達を人攫いか何かと思っているようだ。俺は溜息をついて{優菜。俺って、そんなに悪人にみえるのか?}{私には、やさしい旦那様に見えるわよ・・・あっ。そうか、オーラだよ。魔力っていうか、威圧のオーラが出っ放しなんだ}

{そうなのか。じゃあ引っ込めてよ}そして、オーラ(威圧)を引っ込めた。

「ごめん、ごめん。もうこれで怖くないよね。」2人は少し安心したようだ。



2人はサクラとスズという名前でサクラがお姉さんであるようだ。2人とも可愛い美少女って感じで、金髪に長い耳が特徴で、スタイルは、どちらも文句なしだ。ただ胸はサクラが圧倒的に大きく巨乳という言葉が相応しい。スズは普通サイズだ。因みに、現世の優菜も巨乳である。2人は緑のジャケットに同色のミニスカートといった服装で、木製の弓と矢の入った筒を背負っている。腰には可愛い短剣が見えた。思わずムフフである。{あ・な・た・}っとお叱りの声がして{俺は優菜の、おっぱいが一番すきだよ。あたりまえじゃないか}っと弁解しておく。

「ところで、2人はいくつなの?」っとさり気なく聞くと「女性に年齢聞くんですか。・・・まあ、ハーフエルフだから仕方ないですね。私は416歳で、スズは414歳ですよ」「えっ。・・・よん・・よんひゃく・・」「はい。ハーフエルフは長命で500歳は軽くいきますよ。その代わり成長が遅いので、私達も、まだまだこれからですよ」そう言って胸を張るサクラである。{まだ大きくなるんだ。ムフフ}{あなた、よだれでてるよ}そして、何故か光の剣が俺に向いている。{ごめんなさい・・・}



「2人は、何故こんな洞窟まで来てたの?」そう尋ねると、どうやら友達の代わりに来ていたようだった。

「その子、お母さんの容態が悪くて、しばらく側から離れられなくって、あっ、その子[ニーナ]って言って・・・・。」

「えっ。ニーナ?それって。もしかして悪魔族じゃないかい?」

「そうですよ。でも片側の羽は天使なんですけどね。」

ルシファーさん、ニーナこんなに近くにいたんですよ。{さっそく会いにいこう}{早く伝えてあげないとね}

「知ってるんですか?」サクラが聞いてくる「うん。その子を探していたんだよ」

「それじゃ、いそぎましょう。村はこっちです。」

そして、サクラたちの案内で、村にむかった。
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