鳥たちよ、鳥籠よ

文字数 5,251文字

 4.

 ゴミ山の中で何かが暴れていることにはとうの昔に気付いていたが、それが旧市街に迫るにつれ、火にあたりながら談笑する若者たちも言葉数が少なくなっていった。
 縦揺れが二連発。
 若者たちはゴミ山から発掘した薄い金属の容器に火を入れ、網を乗せて魚を焼いていたが、ほどよく焦げ目のついた串刺しの魚が、一発めの揺れで飛び跳ねた。
「魚ァ!!」
 食べ頃になるまで丹念に炙っていた少年が、網の上に上半身を覆いかぶせるようにして魚が落ちないように守った。四尾の魚は少年の顔や腕にぶつかり、無事網の上に戻った。他の連中は険しい目つきでゴミ山を凝視した。
 山と山の間から、男が二人まろび出てきた。一人は炎剣を手にし、もう一人は頭を灰白色の布で覆っている。二人がゴミ山に沿って左折していったところで、二発めの揺れが来た。
 地面に接する少年たちの尻が痛いほど痺れ、その衝撃は背骨を通って脳天まで抜けた。ゴミ山から弾き出されたケトルが道に転げ落ちた。その金属音が響く中、少年は揺れで浮き上がった魚の串を奇跡のような手捌(てさば)きで全て空中で回収しながら
「やめろ! 楽しみにしてたんだぞ!」
 その隙に彼の仲間たちは細い路地へ逃げていった。
 火を入れた缶が横倒しになり、炭と灰がこぼれた。火が消えていく。
 四本の魚の串を握りしめた少年の視界に、透き通るベージュが侵入した。
 星獣の胴だ。
 その背にある壊れた柵の向こうから、ゼラは尊大な態度で問いかけた。
「連中はどこだ」
 青ざめた少年が魚を持っていないほうの手でゴミ山沿いの道を指差すと、ゼラもまたリージェスとテスを追って道を左折した。二人の民兵も息災だ。
 ゼラたちが視界から消えると、少年は安堵の息をつき、ほどよく冷めた魚にかぶりついた。
「うめぇ」

 ※

 時間を稼ごう。
「『月』のありかですが……」
 他の話題で気をそらすのだ。意図がバレないとは思えないが、シルヴェリアには時間がある。少しならば待ってくれる。
 はずだ。
「正確な隠し場所を知っているのは、私ではなく護衛のアークライト少尉のほうですわ」
「嬢は全く知らんのかえ?」
「都で蜂起があった夜」鼓動が早くなっていく。「私はアークライト少尉と共に市街を脱出し、麓の街道に下りる前に『月』を埋めました」
「そなたが総督府に来たときにも『月』を見なんだが」
 リレーネは瞬時に青ざめた。
「『月』は砕けたのです。殿下のお父上ならば事情をご存知ですわ」
「いけずを言うでないわ。生憎(あいにく)と父のところに行って話を聞くわけにいかんでのう。して、砕けたとは?」
 シルヴェリアはゆっくり身を起こし、ふくらはぎをドレスで隠した。
「何故、どこで?」
 そのシルヴェリアの向こう、窓の外に、大きな鳥が舞っている。昼星だ。そしてごく近くで轟音。
 リージェスとテスは何故すぐ来ないのだろうか。何故、あんなにも騒がしいのだろうか。
 厄介なことになっているのではないだろうか。
「ヨリス少佐」
 呆然としていたリレーネは、シルヴェリアの鋭い声で我に返った。
「はっ」
「嬢は外が気になってならぬようじゃ。アークライト少尉を迎えに行って参れ」
 と、肩越しに、親指で窓を示した。
「承知致しました」
 戸口に控えていたヨリスは、一切音を立てずに歩いてリレーネの横を通り過ぎ、シルヴェリアがいる台座を右回りに迂回すると、窓のレバーを上げ、金属の窓枠を押した。
 窓が外側へと開いた。
 と思ったときにはもう、ヨリスの姿は消えていた。
「えっ!?」
 窓の向こうに身を投げたのだ。
「えええええっ!?」
 心拍が急激に上がる。リレーネははしたなくも窓に駆け寄り、上半身を外へと突き出した。
 シルヴェリアの密やかな笑い声が、背後から聞こえた。
 ヨリスは娼婦や男娼たちの衣服を干すテラスに着地していた。テラスを走って横切り、再び身を投げる。再び姿が視界から消えたが、唖然とするリレーネの両目に、程なくして裏庭を駆けていくヨリスの姿が映し出された。

 ※

 狭い狭い路地へ、テスとリージェスは入り込んだ。星獣の硬い体が両側の壁を削る音がついてきた。
「どこまで来るつもりなんだ」
 リージェスは振り向いた。集合住宅に挟まれた、弧を描く坂の下から、その音は離れもせず近付きもせず聞こえ続けた。そして、星獣が入れないほど狭い道がこの先にある見込みもなさそうだった。
「広い道に出よう」テスの声には緊張感がない。「星獣から奴らを下ろすんだ」
「どうやって」
 言ったはしから広い道に出た。坂を貫く階段で、中央に手すりがある。視界や星獣の通行を遮るものは何もない。
 だがテスの決断は早かった。
「下りよう」
「アテがあるのか?」
 問いかけながらも、リージェスはテスを追い、段飛ばしで階段を駆け下り始めた。テスが声を出す。
「あっ」
「何だ」
 テスは坂の下で鳥を売る露店を指差して、
「ルナリアユキオウムだ」
 リージェスはテスを殴ろうと決意した。ゼラをなんとかしたらこいつを殴ろう。今度こそ殴ろう。
 といった調子で怒りを煮えたぎらせている横で、テスが首に下げた鳥笛を(くわ)えた。
 甲高い音が響く。
 階段下の道が近付くにつれ、リージェスも気付いた。籠の中の鳥たちが、羽ばたき、左右を見回し、鳴き、落ち着きを失っていることに。
 鳥笛のせいだ。
 はるか上のほうで星獣の蹄が階段の舗装を割った。
 テスの目が焦点を結ぶ。
「急げ!」
 キョロロロロ! キョロロロロ!
 露店の横木にとまる白いオウムらが一斉に鳴き始めた。店主も鳥たちの異変に顔を上げるが、まだ階段の二人のせいだと気付いていない。
 だが、顔を上げ、階段の二人の上にいる星獣が目をみはる速さで駆け下りてくるのを見、椅子代わりの木箱から腰を浮かせた。

『イト高キ』

 リージェスが驚いたのは、テスが歌い始めたからではない。武器ではなく一枚の羽を懐から出したからだった。

(ところ)ニハ』

 ここ数日、彼が暇さえあれば熱心に眺めていた大きな風切羽根だった。
 階段を下りきる。
 テスは逃げない。
 オウムたちの前で立ち止まり。
 腕を広げ。
 風切羽根の構造色のきらめきを見せつける。
 キョロロロロ!
 オウムらの興奮。
 テスは歌い切った。

『神ニ栄光 アレ!』

 直後、耳をつんざく大合唱がオウムらの嘴から放たれた。
 ギャアギャア、キョロロロ、ケラケラ、セラセラ。
 一斉に羽ばたき、十を下らぬ数のオウムが、今まさに階段を下りきろうとしている星獣とゼラへと蹴爪を向け、襲いかかった。
 テスが風切羽根をゼラたちに突きつけたのだ。
 店主は何か言おうとしていたが、星獣がオウムの攻撃の中を突っ切ってくるのを見、無言のまま逃げ出した。
 テスは半月刀を抜き、鳥籠を壊す、壊す、壊す。カラ類が、ヒワ類が、ハトがアトリがウソがヒタキが解き放たれていく。
 星獣は制御を失い、露天を薙ぎ倒しながら集合住宅に激突した。自由になった鳥たちの赤、青、黄色、緑、茶、とりわけセラセラと鳴くオウムの白が乱舞し、その向こうでゼラと民兵が鳥を避けようと腕をばたつかせていた。
「ルナリアユキオウムはルナリア山塊を(ねぐら)とし、地球人統治時代の歌を歌い継ぐ。歌や鳴き声の他には翼の構造色の見せ方で意思疎通を図り、遊んだり、団結して侵入者を排除する習性を持っているんだ」
「それは今解説することか?」
 壁への激突で星獣が受けた打撃は大きかった。脇腹から中の水が滲み出てくる。
 歌い手が星獣を(ひざまず)かせた。混乱していた鳥たちの乱舞が高度を増していく。自然に帰っていくのだ。たとえ冬越しの準備が間に合わないとしても。
 鳥たちが消えたあと、最初に目に入ったのは、星獣の背から飛び降りたゼラの姿だった。
 膝を屈めて着地したゼラが、立ち上がりながら炎剣を抜き放つ。
 身構えるリージェスとテスだが、何かが彼らとゼラの間に割り込んできた。
 風と気配を感知。
 爆発が起きた。
 間もなく剣を交えられるという位置で、リージェスもテスも、ゼラも、二人の民兵も、腕をかざして顔を背けた。
 砕けた石の破片が胸や足に当たる。
 熱風が消えたあと、まずテスが、リージェスとゼラが、最後に民兵たちが、それが来た方向に顔を向けた。
 階段の上へと。
「そこまでだ」
 連弩(れんど)
 その持ち主は、無論見覚えのある男だった。男は表情のない冷たい顔で、階段の十段めあたりから、じっとリージェスを見下ろした。
 だが、連弩はゼラに向けられた。離れていても、ゼラの肩が微かに力むのが伝わってきた。
退()け」ヨリスは一方的に言った。「この二人に話がある」
 ゼラは返事をしなかった。睨み合いが始まった。連弩の爆薬の威力は低いが、直撃すれば大怪我は免れない。それに、矢そのものの殺傷力もある。
 むしろ爆発で矢が折れる分、矢尻が体内に残り、厄介なことになる。
 自分を睨みつける階段下のゼラが、その距離を測り、互いの武器の刃渡りを測り、上りの段差を越えて新手の敵に斬りかかる算段を立てているのがヨリスには手に取るようにわかった。返事をせぬのがその証。
 なかなかの猛者(もさ)であろうとヨリスは踏んだ。
 だからこその、ゼラのこの決断。
 彼は身構えるのをやめ、炎剣を鞘に収めた。
 空気が緩む。
 酢を売る店の女主人が興味津々でこの六人を見つめていた。
「下がれ」
 民兵たちにそう命じ、ゼラはもう一度ヨリスと向き直った。
「私はソレリア民兵団団長ゼラ・セレテス。貴君の名を伺いたい」
「南西領陸軍マグダリス・ヨリス少佐だ」
「ヨリス少佐」
 丁重に、だが威圧をこめてゼラは別れの挨拶をした。
「再び(まみ)えましょうぞ」
 傷ついた星獣を立ち上がらせ、民兵が歌った。星獣は水滴を残して道を去っていった。ゼラは最後までヨリスを睨みつけていた。だが、リージェスには目もくれず、くるりと(きびす)を返して星獣の後を追った。
 姿が見えなくなり、歌も蹄の音も消えると、ヨリスはリージェスに歩み寄ろうとせず、ついてくるよう手で合図した。そして背中を向けて、先に歩き出した。
 リージェスとテスは視線を交わし、互いの目に困惑を見出した。動き出したのは、今度はリージェスが先だった。
「無事なんだろうな!」
 主語を抜いても意味は通じるはずで、だが、男はその問いかけに全く反応しなかった。白いオウムたちが、そこらの軒に並んでセラセラと笑った。

 ※

 戦いの緊張と興奮が去ると、自己嫌悪を伴う強い怒りがテスの心に押し寄せた。悲しみを包み隠すための怒りだった。
 こんなことで命を賭ける意味は本当にあったのか? リレーネとリージェスがどうなろうとも、本来の旅の目的には全く関係ない。ミスリルがリージェスたちを探し回ると仮定しても、だ。日が経つごとに、ミスリル、アエリエ、そしてマナとの再会は絶望的に遠ざかっているような気がする。
 いや。
 階段を一段ずつ踏みしめながら、テスは考え直す。
 ミナルタにはテス自身の目的があって来た。
 この街には、コブレン自警団と同じ異端の宗派、天示天球派教会の会堂がある。コブレンで何が起きたにしろ、旅立つ仲間に連絡を取るには、周辺に散るこれらの会堂を用いるしかない。
 会堂に仲間たちからの便りが届いているかもしれない。
 それで?
 先行きは見えるのか?
 怒りが剥がれ、悲しみを隠せなくなりつつあるのをテスは感じていた。さりとて未来が見えるわけでなく、ミスリルがリージェスたちを見つけ出すという確信があるわけでもない。
 結局、静かに悲しみを見つめるのだ。その冷静さが知恵をもたらすこともある。
 もたらされなくても、できることをするしかない。
 顔を上げる。
 そのときに、ふと既視感を得た。
 マントに垂れた三つ編みの黒髪。
 見たことがある。
 視線を気取(けど)られないように、テスは視線を爪先に向けた。
 俺はこの男に会ったことがあるのか? いつ?
 答えが出ないまま、テスはリレーネと同じ道を辿った。階段の上の娼館に着き、庭を抜け、二階に上がり、個室が並ぶ部屋を通り抜け、階段室から最上階に上がる。
 扉が開かれた。
 その先の光景に息を飲む。
 大きな一枚板のガラスの窓。赤い台座。横たわり、脇息にもたれかかる銀髪の女とレイピアを下げた女。部屋にもう一人いる女はリレーネで、銀髪女と向き合う形で椅子に座っていたが、肩越しに振り向くと、大きく口を開けて立ち上がった。
 シルヴェリアは横になったまま、しかし威厳をもって二人を歓迎した。
「ようこそ、(まが)つ炉の都解放軍へ」


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登場人物紹介

◆ミスリル・フーケ

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


『暗殺者を狩る暗殺者』の育成機関、コブレン自警団の団長の一番弟子。正義感が強く、好戦的で熱血だけど気分屋なのでいきなり冷める。自分のことを暗殺者だと思ってるわりに騒々しい。11歳のときに実の母親との間にできた娘が「いないつってんだろっ!!」いません(忖度)。

画像は「このカス野郎をどう始末してやろうか」と思案しているときの顔。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アエリエ・フーケ

◆27歳/女性

◆所属:コブレン自警団


もとは豪商の娘だったがいろいろあって10歳で浮浪児となり、コブレン自警団に保護された。

女性ながら大鎌をはじめとする長柄武器の扱いに長け、ミスリルの行くところにはどこにでもついて回って敵の生首を刎ね飛ばす。恐い。ちょっと恐い。笑顔がちょっと恐い。足許にひれ伏すと踏んでくれる。マゾは急げ!


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆マリステス・オーサー

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称テス。鳥好きで頭が緑とかいう実に安直な理由で『真鴨』とか『鴨』とか呼ばれている。

自閉傾向が顕著に強く、表情の変化の乏しさと相俟って「何を考えているのかわからない」という印象を与えがちだが、感じる力も考える力も強いほう。

コミュ障の自覚があるため、コミュ力の高い兄弟子のトビィに対してとても屈託している(嫌ってるわけではない(むしろ大好き(面倒くさいタイプ)))。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アザリアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称アズ。自警団の武術師範の一人であるオーサー師の一番弟子。30歳以下の自警団主力戦闘員の中では第一位の戦闘能力を持つ。

戦いになると実に容赦ないが、素の性格はシャイで温厚。天然だけど人から天然って言われると傷つく(繊細)。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆トビアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称トビィ。アズの双子の兄弟。長柄武器を得意とするほか、犬を訓練する技能を持つ。陽気でとっても優しくて、子供と動物が大好きな親しみやすいお兄さんだよ! たまに笑いながら人殺しちゃうけど……。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆レミ・イスタル

◆25歳/女性

◆所属:コブレン自警団


イスタル師の二番弟子。朝寝坊クイーン。三人一組が基本となる重要な仕事ではアズ&トビィと組むことが多く、この二人と一緒にいる日は朝自分から起きてこない。

生真面目かつ強気にふるまっている反動か、妹のようにかわいがってくれる人の前では子供のように無邪気な態度になる。かと思えば妙に機嫌が悪いときもある。特に朝。朝。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆リレーネ・リリクレスト

◆17歳/女性

◆所属:北方領リリクレスト公爵家


北方領リリクレスト家の公女だが、他家に嫁がせるためのお飾りとして育てられた。でも根が逞しいので環境への適応力が高い。


リリクレスト家は惑星アースフィアが移住可能な環境になる遥か以前から続く古い家であり、その血筋は地球における最初の10体の言語生命体試作品にまで遡るとされている。

それゆえ言語生命体の神である地球人からさえも重んじられ、宇宙戦争が行われた時代に授与された宝冠が数千年ものあいだ家宝として受け継がれてきたがリレーネが6歳のときに壊しちゃった。昔お転婆だったから壊しちゃった。

6歳だけどさすがにこれはヤバイと思って庭に埋めてしまった。

家じゅう大騒ぎになってたけど無駄に意志が固いので沈黙を守り抜いた。

ときおり思い出して寝れなくなる。

たぶん今も埋まっている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆リージェス・アークライト

◆22歳/男性

◆所属:北方領陸軍


北方領陸軍で最もぼっち飯が似合う男と恐れられる若き護衛武官。階級は少尉。士官学生時代は優等生だった。毎日ぼっち飯だったけど。

なんだかんだでお人好しなので、試験の前にノートを貸してくれと泣き付かれて貸したら試験が終わるまで返ってこなかったりしたタイプ。怒っていいと思う。


巻き込まれ型の不幸体質なので登場するたびにひどい目に遭う。

仮にもシリーズ第1作目のメインヒーローが何故このような扱いをされるのかと思うと不憫で笑いが止まらない。

ごめん間違えた。

涙が止まらない。


とってつけたように言うけどリレーネ付きの護衛である。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

(過去作での名はリージェス・メリルクロウ)

◆パンジェニー・ロクシ

◆22歳/女性

◆所属:北方領陸軍


北方領の護衛武官。試験が終わるまでリージェスにノートを返さなかった犯人。

本編ではリレーネとリージェスが南西領に潜入するのに協力したが、コブレンの手前ではぐれたらしい。過去作を読まれた方のうちの実に99%以上が忘却の彼方へと葬り去ったであろう、シリーズ一作目からのリベンジャー。それでは一言意気込みをどうぞ。

「パンジーって呼んでよ(血涙)」


◆初登場回:8章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

◆リアンセ・ホーリーバーチ

◆24歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


陸軍情報部の間諜。間諜は単独での潜入が必要となる任務が多いため、油断を誘うべく実年齢より幼く見える格好を普段からしている。上腕二頭筋とかムキムキだけど。任務のためだけでなく、本人もかわいい服や小物が大好きである。背筋とかゴリゴリだけど。その甲斐あってか潜入や工作の成功率が非常に高く、情報部内ですら(服の上からの)外見に騙される者が一定数いる。腹筋とかバキバキだけど。

でもそれは、強くなければ生き残れないことをよく知っているからこそ。毒舌だったり辛辣なところがあるけれど、姉と妹のことは大好きな三姉妹の次女。

シリーズ1作目からいるけど登場するたびに箍が外れていく。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆シルヴェリア・ダーシェルナキ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


南西領総督シグレイの長子。自分の軍隊が欲しくて18歳のお誕生日に少将の官位を買ってしまった(買ってしまった)。

買官によって権威を得た者に武官たちが向ける目は冷ややかなものだが、シルヴェリアは卓抜した手腕によってたちまち最悪の評価を覆した。

ただし露出の多い服装で人前に出たり、高貴な身分の人間が口にすべきでない単語や言いまわしを使いこなしたり、好色が過ぎて男女問わず手を出したりと問題行動が多い。


弟妹が5人いるのだが、2歳年下の妹エーリカには嫌われている。

もともとプライドが高いエーリカのコンプレックスを刺激しがちなうえ、10歳の頃にエーリカが丁寧に作った押し花を目の前でムッシャムッシャバリボリと貪り食ってからは蛇蝎の如く嫌われている。

何故そんなことをしたのか全くわからない点もまた嫌われている。

しかも父シグレイがその件でシルヴェリアを叱責しなかったので必要以上に嫌われている。

まあとにかく嫌われている。

結論:全部パパが悪い。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆フェン・アルドロス

◆37歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


シルヴェリアの副官。美少年のような色香を漂わせる37歳独身美熟女というちょっとどういう層を狙っているのかよくわからない逸材。お遊びの度が過ぎ、陸軍司令部で17股をかけていたことがばれて無事職場の人間関係を崩壊させる。

前線送りとなった先で出会ったシルヴェリアとはすぐに意気投合し、同性の愛人の座を獲得した。

しかしながら誰にでも見境なくちょっかいを出すわけではなく、性的合意があっても未熟過ぎたり責任能力のない相手には一切手出ししない。当たり前のことなんだけど……。

シオネビュラ神官団のメイファ・アルドロスの実の姉。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆マグダリス・ヨリス

◆35歳/男性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


歩兵精鋭部隊を指揮する大隊長だったが、編成中だった親衛連隊内の一個大隊を鍛えるべくシルヴェリアに抜擢されていた。階級は少佐。陸軍内においては『歩く殺戮装置』とか『三つ編み三十代』とか陰口を叩かれる。

高潔さと冷酷さを併せ持ち、他人に厳しいが自分に対してはもっと厳しいので立場の弱い者たちからは愛されている。

ときに行動が大胆なだけでなく、天才的な剣の腕を持つため恐い人だと思われることもしばしば。大丈夫。恐くない。たまに一人で百人殺しちゃうだけだ。よくあるよくある。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ヴァンスベール・リンセル

◆20歳/男性

◆所属:南西領陸軍


通称ヴァン。前線部隊に配属されたばかりの士官学校の新卒。リンセル家は海軍士官を多く輩出する家柄だが、本人曰く「伯父さんが恐いから陸軍に来た」。でも本当は船酔いするからである。実は馬にも酔う。

一見してそんなに強そうには見えないけれど実力派のダークホース。士官学校の剣術の成績は一、二を争うレベルだった。なお座学に関しては下から一、二を争うレベルだった模様。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆プリシラ・ホーリーバーチ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍


通称プリス。ロザリア、リアンセに続くホーリーバーチ家三姉妹の三女。お姉ちゃんたちが大好きで、リアンセが父親を見限って西方領を出奔するとき一緒に家を出てしまった。

11歳で家をでた娘を心配して母親は父に内緒で送金してくれたのだが、そのお金で「神学校に通う」と嘘をついて陸軍士官学校を卒業。

性格は明るく大胆で、良くも悪くも自分に正直。

陸軍広報部徴募部隊所属。ヴァンとは士官学校の同期の間柄。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆アイオラ・コティー

◆26歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


南西領陸軍の歩兵部隊指揮官で、階級は中尉。弓術・馬術に秀でるほか、詩人の才をも併せ持つ画伯。特に男性同士の濃厚な接触の模様を描いた画を得意とし、それらの作品は女性士官たちの間でひっそりと流通している。

反乱によって中隊を追われたのちは手許にある過去作と新作を火にくべてから都解放軍に合流。「いつどこで討ち死にしようともこれで私の秘密は守られる」と思ったようだが、まさかこんなところでバラされているとは夢にも思うまい。


◆初登場回:20章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ララセル・ハーティ

◆24歳/女性

◆所属:南西領陸軍


エーリカの専属護衛で、侍従長を兼任する。階級は大尉。クールビューティーなので周囲から勝手に有能そうだと期待されるけど、何かが人よりずば抜けているわけではないので結局勝手にがっかりされる。

冷たい印象の見た目に反して性格は至って素朴で素直。「あっち向いてホイ→」ってやったら全く何の疑問も抱かずに顔を「→」ってやっちゃうくらい素直。褒められて伸びるタイプだと思う。かわいがってあげて……カワイガッテアゲテ……カッ…………カワイガッ…テ…………………………カ……………ゲテ……………………。


◆初登場回:21章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆エーリカ・ダーシェルナキ

◆18歳/女性

◆所属:南西領ダーシェルナキ公爵家


ダーシェルナキ家の第二子。こじらせてるシスコン。

グロリアナ領主ゼラ・セレテスに言い寄って困らせているけど自分は四十手前のトリエスタ伯に言い寄られて困っている。

それではトリエスタ伯に一言

「死にさらせですわ!」

口汚ぇですわ。

そして怖くて誰も指摘しないんだけどインテリアの趣味が悪い。


◆初登場回:10章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミサヤ・クサナギ

◆31歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団二位神官将補。農民の出だが村をあげての推挙と資金援助を得て高位聖職者になる夢を叶えた地元大好きお姉さん。それでは南東領ソラート地方のいいところを語っていただきましょう。



「ソラートの富の源は潤沢な湧き水にある。平原を裂いて流れる水と温暖な気候は滋味豊かな作物を育て、その地方の最も貧しい村の民ですら、まず飢え渇くということがない。澄んだ空気と穏やかな野山に囲まれた環境が人を朗らかにすることから療養地としての人気も高い。かくいう私の夫も、喘息の治療のため幼少期に都から移り住んだ口だ。田舎にありがちな排他的な空気もソラートにはなく、そのため移り住む者がもたらす知識や技術が容易に根付き、その地をさらに住みよい場所にするのだ。無論、これほど恵まれた土地であるから、無闇に野山を切り開いたり、または武力で支配しようとする者たちも多くいた。一つはっきり断っておきたいのだが、住民が温和であることは、侵入者や圧政者への従順とは結びつかない。歴代の……(※これがあと30分続く)


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆ゾレア

◆14歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団の従軍歌流民。浮世離れしたミステリアスな少女(※ぼーっとしているだけだ)。


歌流民とは、野山に身を置く流浪の民。大陸中に散らばる彼らは共通する生活様式を持っており、すなわち氏族の歌い手は、歌うときしか声を出さない。

ゾレアの氏族は戦時に歌を売るのみでなく、平時にキノコや薬草を原料とする丸薬を作っていた。歌流民の神秘の力で病が癒されるという思い込みによって服用者の本来の自然治癒力を引き出し、さも薬が効いているかのように見せかけるただの黒い粒である。人体って不思議。

ソラートの住人たちは知っているので買わない。「本体価格よりレジにて20%オフ」とか言われても買わない。


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

 なし

◆エルーシヤ

◆17歳/女性

◆所属:-


ゾレアと同じく歌流民の少女であり、歌うときにしか声を出さない。その生活で得た不思議な感性を有しておれど、中身は普通の女の子。田舎暮らしが嫌になって逃げてきてしまった。今は陸軍広報部のプリシラ・ホーリーバーチ少尉と行動を共にしている。


都の星獣祭で配られる胡桃の護符は、北ルナリアやグロリアナの山塊を塒とする彼女の氏族が歌によって清めながら作るものだ。胡桃の可食部はクッキーにしてグロリアナの周辺で売られる。商品名は「グロリアナに行ってきましたクッキー」とかだろうか。知らんけど。


ちなみに「エルーシヤ」は歌流民の中でありふれた女性名であり、『失語の鳥』の番外編に出てくるエルーシヤとは完全に別人。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆マナ

◆14歳(※肉体年齢)/女性

◆所属:-


旅の途中でミスリルが出会う謎めいた少女。自称ミスリルの娘。もし本当に娘だったらミスリルが11歳のときの子になるのだが、当然ながら彼に心当たりはない。心当たりどころか女性と手を繋いで街を歩いたことすらない。

14歳という年齢は推定であり自称。なお生まれてきたとき既に14歳だった。


◆初登場回:6章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆シンクルス・ライトアロー

◆25歳/男性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


ヨリスタルジェニカ神官団正位神官将。政争によって傾きかけた西方領の名家の嫡男で、家の再興のために父親によって南西領に送り込まれた。古風な喋り方が特徴だが、ここだけの話普通に喋ろうと思えば喋れる。


過集中と注意力散漫を繰り返す。黙ってさえいればとても美形なのにいらんことまでよく喋る。実家は太いが傾きかけている。頭が良くて弁も立つけどこれっぽっちも自重できない。

そんな残念なタイプの天才だが、物事は前向きに考えよう。

普段はあちらこちらに興味の対象が移ろうが、並外れた集中力を発揮した際の成果は素晴らしい。近寄りがたいほどの美形だが、中身は気さくで親しみやすい。実家も傾きかけたとはいえまだ太い。自然に振る舞うだけで目立ってしまうのは自信家で聡明だからである。

残念なタイプの天才なのではない。

天才なタイプの残念なのだ。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ロザリア・ライトアロー

◆25歳/女性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


正位神官将夫人。シンクルスの妻であり、リアンセとプリスの姉。西方領出身。

シンクルスと初めて顔を合わせたのは三歳のときで、このとき既にライトアロー家とホーリーバーチ家の第一子同士として結ばれることが決まっていた。

親同士が決めた結婚とはいえ、成長に従い二人は自然に惹かれあうようになった。

政治的なごたごたから逃れるべく、ロザリアとシンクルスは南西領の神学校に入り直すことが決まり家を出る。同じ時期に、リアンセは父親の当主としての資質に疑問を抱き出奔。

家族喧嘩の最中に妹のリアンセ(脳筋)がカッとなって父親の頭を壺でぶん殴り、心配して見に来たシンクルスが我慢できずに腹を抱えて笑うのを見て以来「実はこの人ちょっとバカなんじゃないか」と思っている。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆レグロ・ヒューム

◆34歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将。

独特の個性と落ち着きなさゆえに生家では「将来の見込みなし」と冷遇されていたが、実際大人になったら兄弟の中で一番有能だったというオチがつく。たぶんヒューム家はもう終わっとる。

他のことはともかく仕事はできるというタイプ。

何故かしら自分のことを美男子だと思っている(根拠不明)。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆メイファ・アルドロス

◆32歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将補を務めるクレイジー長広舌。南西領陸軍のフェン・アルドロスの妹。

アルドロス家の後継がフェンとメイファしかいない事実からお察しいただける通り、もうアルドロス家も終わっとる。

人間としての中身に関しては姉より多少マシなレベル。

甲冑の上から乳首の位置を当てる能力を持っている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ニコシア・コールディー

◆29歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将。真面目で責任感が強い性格。二位神官将に対する態度が横柄だが、これでもかつては敬意を払っていた。

出身もシオネビュラ西部で、居城である西神殿の近くに妹夫婦が住んでいる。市内巡行の際など幼い姪が「おばさまー!」と手を振ってくる。

「お姉さまと呼べ」と思っている。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミオン・ジェイル

◆25歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将補。神学校卒業から僅か一年で現在の地位に抜擢された経歴を持つ。振る舞いは優等生然としているが口が悪い。

ジェイル家は家格が低く、神学校には長男である兄しか通えないはずだったが、武芸と学問の両方で兄より優れていることを証明し、進学の権利を勝ち取った。この生い立ちゆえに成果主義者である。

現在の地位を得てから両親は掌を返してちやほやしだしたが、家督を継ぐ気はない。ジェイル家も終わっとる。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ゼラ・セレテス

◆25歳/男性

◆所属:ソレリア民兵団


グロリアナ領主にしてソレリア民兵団代表。セレテス家は吹けば飛ぶような底辺領主(((失礼)))ながら、質実剛健を旨とする家風によってグロリアナ領を堅実に治めてきた。

セレテス流炎剣術の継承者。一子相伝なので、ゼラが死んだら剣術も絶える。


性格はやや強情で、数年前に自分で育てた野菜を上流貴族の客に供したところ「痩せた土で育った貧乏くさい味」と馬鹿にされ、「嫌なら召し上がらなくて結構でございます」と言って皿を下げ父親にこっぴどく怒られた。

以来、気にいらない客に対しては問答無用で畑を手伝わせている。


◆初登場回:3章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

付録◆アースフィア世界の度量衡


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◇長さの単位


基本単位はセスタセリオン。地域や職業によってセスタ尺とセリオン尺が使い分けられる。


1セスタ=2.5㎝

1セリオン=7.5㎝

1リセスタ(1リセリオン)=1/10セスタ(1/10セリオン)

1ニ―セスタ(1二―セリオン)=100セスタ(100セリオン)

1デセスタ(1デセリオン)=100ニーセスタ(100ニ―セリオン)

1クレッセスタ(1クレッセリオン)=10デセスタ(10デセリオン)


言語生命体たちが地球で創造主たちと暮らしていた時代、言語生命体の独立をかけた戦に異を唱え、地球人信仰を保つよう呼びかけた姉弟がいた。

姉の名はセスタ。弟の名はセリオン。

二人は同胞によって捕らえられ、両手をすりおろす拷問にかけられた。

救出されたとき、セスタの手首の関節より先の長さは2.5㎝、セリオンは7.5㎝しか残っていなかったと伝えられる。


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◇重さの単位


基本単位はケララ

ケララは麦をさす言葉だが、教会の伝統において典礼及び典礼聖歌を意味することもある。


1ケララ=2.5g

1リケララ=1/10ケララ

1ニーケララ=100ケララ

1デケララ=100ニーケララ

1クレスケララ=10デケララ


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◇体積の単位


基本体積はダータ。野蜜の意であり、血液ないし精液を暗喩する。


1ダータ=25ml

リダータ=1/10ダータ

ニーダータ=100ダータ

デダータ=100ニーダータ

クレスダータ=10デダータ

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