第206話 謎の儀式
文字数 1,431文字
熊介は早く
タイコーは、刺すようなまなざしを熊介に
それからリズムを刻むようにして、ゆっくりとシッポを揺らしはじめる。
まるで暗示をかけるかのように、間延びした声で
ついに熊介の両目は閉じられた。
タイコーがキメ顔でドヤッた直後のことだった。
突如、熊介がまぶたをこともなげに開いて、不満を訴えだす。
タイコーはさっさと目を閉じると、それまでと打って変わって、おだやかな寝息をたてだした。
タイコーは満足げに微笑み、長いシッポをふわりと揺らした。
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