夢、そして夢

文字数 301文字

天王星のそのまた果てからやってくる電波
千切れた雲間を通って 芒の間をすり抜けて
数瞬の後地平線の果てから光がやってくる
もっと終わって終わって終わって
きっと泣いて泣いて泣いて
終末の鐘が鳴った 白百合の花片が舞う

地下鉄のベルが鳴る
そう、これは束の間の夢の切れ端
ぼんやりと線路を眺めて
より一層強まる重力に辟易

天王星のそのまた果てからやってくる電波
千切れた雲間を通って 芒の間をすり抜けて
数瞬の後地平線の果てから光がやってくる
だって空いて飽いて厭いて
そして妬いて焼いて灼いて
鳩と烏が鳴いた 白と黒の羽根が舞う

地下鉄が過ぎ去る
ねえ、あれはただの夢の欠片よ
エスカレーターは絶えず動き続けて
より一層濃くなる日常にため息
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