久々のぐだぐだトーク。

文字数 3,290文字

えーっと。どこから話したものかわからない、という前提のもと、話を進めるわね。
すげぇ久しぶりに更新だと思ったらいきなり歯切れ悪いですねぇ。
ノベルデイズって聖書ラノベコンテストがあった関係でキリスト教徒が多い印象があるの、わたしには。
それがどうしたのですか。
えーっと、ねえ。日本って一応『仏教国』で、『天皇国』〈とは言ってない〉の。友達のキリスト教徒と話していたら「日本の神は天皇で天皇を信心してるはずなのに信心してないから信仰の薄い国民性だなぁ、と思った」と、言っていたの。この話、どこを切り取って語ればいいかわからなくて、悩んでいるのでそのうちちゃんと語りたいのだけど、今日は一応、忘れないように備忘録ってことで更新よ。
なぜ今、その話を? 狂いましたか、理科。
ロイター通信を観たら「ジャッジ・デイ!!」って言ってて、それで思い出して。わたしは情報を遮断してるけど、日本人はどうせまた憲法9条の話をどさくさに紛れてし出しているだろうことは確実。審判と言うほどなのに、日本はまたグダりから起き上がるの遅そう……って。
話を一旦逸らしますが、ここの作者は「基本的に原発は反対」なのです。今日仕事に出て本社の人が「原発必要に決まってるだろ!」と言っていて、作者としては、「原発はダメだ。しかし代替エネルギーが今のところ総動員してもダメだ……と、いう理由をこじつけて原発再稼働は不可避。そもそも原発村と呼ばれる〈村〉は原発で潤っていて、これがなくなると村が死ぬ可能性もある。そんなの知ってる。けど、じゃあアンタ、福島第一原発の目の前で原発最高!! って叫べるのか?? 叫べないで下向いて舌を出すだけだろ」と思ったし、この「今のところ他がダメなので」っていう〈ワンクッション置く〉ことで〈なし崩しに〉オーケーにするのが〈ジャパン〉なのだということです!! 野党を支持してる人も普通に与党が勝ちそうと思ってて、その根拠って「じゃあ、だって野党で10年後に分裂やら統合やらしないで残ってそうな政党、ほぼないよね」ってことだったりするじゃないですか。「ダメだ。でも、他の案がダメそうなので〈この案〉で行く」というこのグダり方と、「他にないので」とワンクッションを置いて日本人、今の体制でずーっと動いているのですよ。「オーケー/ダメ」ではなく、「ダメだけど他がないのでオーケー」っていうこの形骸化したやりとりこそジャパンであり、ダメだと思ってる側も条件付きオーケーっていうのがなくなってぶん殴り合っていたら最悪な場合、他の国に潰されるターンだと作者は考えているのです。この無駄な「ワンクッション」を置かず、原発に囲まれている地域で「原発利権最高!!」と叫べるのは推進派だけが集まっているときだけなのです。逆を言えば反対派もなんかワンクッション置かれると強硬な態度が取れないひとが多いというのをわかっていないか、作者をバカにしたいから言ってるだけなのです。今、本社のひとの悪口を言ったから首が飛ぶかもしれないですが、構わないのです。
話を戻して良いかしら?
日本は仏教国だ、という話でしたか?
クソ簡単に説明するわね。近世の話から。ブッディストのいる場所、これを〈寺〉と呼ぶんだけど、この〈寺〉の私設部隊である〈僧兵〉がめっちゃ強くなってしまった。金が集まる場所だし、寺にいるのは今で言う〈知識人〉でもあるし、だいたい金を持った奴は死んでも天国に行きたい、自分の子孫は繁栄しろ、と願うので、寺は金も持つわね。で、実際の武力として僧兵は強い。
僧兵が強いのはわかったのです。で?
日本の戦国時代を終わらせたのは、徳川家康ね。家康が戦国時代を完璧に終わらせるために行ったのが〈宗教の去勢〉なの。〈檀家制度〉というナイフでとどめを刺した。なぜなら「宗教はやっぱり強い」からよ!!
ウィキから拾うと、「檀家制度とは、特定の寺院に属して葬儀や供養を任せる代わりに、お布施などによってその寺院を経済的に支援する制度です。 もともとの始まりは江戸時代にまでさかのぼり、幕府がキリスト教を排除する目的で制定した『寺請制度(てらうけせいど)』が由来であると言われています」と、ありますね。
ウィキは言葉を濁しているけど、「国民全員がどこかの寺に(無理矢理にでも)所属しなければならない」のが檀家制度ね。これによって寺には金がほぼ自動的に途切れずに供給されるので、寺が凌ぎを削らなくて済む。するとどうなるか。利権の取り合いで先鋭化していた寺が〈幕府に反抗する意志も力も殺がれる〉、つまり宗教の形骸化による、心理学用語で言うところの〈去勢〉が行われるわけ。
徳川家康が国民をほぼ全員『既存の宗派のどこかの仏教徒』にした、と言い換えられますね。実際の事情は若干違いますが。
「近世」はここまでで、次が「近代」でしょ。「近代」の次が「現代」ね。帝国が生まれて戦中までが近代史で、(第二次世界大戦の)戦後が「現代」ね。
作者がこれまた違う友達に「天狗党ってなんですか? なんでこんな奴らが生まれたんですか?」って言ってたらしいじゃないですか。これは「勅書」返納問題が絡みますね。〈戊午の密勅〉ってのが水戸藩に孝明天皇から直接下賜されたっていう。ここらへん、マジでヤバいゾーンに入ってしまうので、ウィキペディアも慎重になってますね。徳川御三家とはいえ、天皇から直接密勅(ざっくり言うと秘密のお手紙です)が届いたら大問題なのです。で、実際にその大問題が起こった、という。
水戸藩は、水戸黄門と呼ばれた水戸光圀が彰考館という建物を建てて、『大日本史』編纂のために藩をあげて頑張った。全国から書物を持ってきたりして、大日本史という「〈史書〉」をつくった(正確には明治期にやっと完成した)。で、ここに関連した学者の思想を水戸学、と呼ぶ。実際はこれも若干違うけど、ウィキ的には、そうなるわね。
ウィキからベタ打ちでも「全体的に水戸学=大義名分論とする尊皇論で貫かれており、幕末の思想に大きな影響を与えた。歴代天皇が現在のものに改編されたのも『大日本史』の影響とされている」と書いてあって、幕府より天皇の方が偉いっていうことを、再発見するのです。で、若い頃の吉田松陰とかが水戸に遊学に来ていて尊攘思想を受け取りー、ってことで、明治になったのです。
もう一度言うと、日本は徳川家康がつくった檀家制度によって菩提寺があるままで、つまり、仏教のどこかの宗派にはいた。明治期は信仰にちょっとだけ自由が出たけど(仏教弾圧の話は、もうちょっと前からの流れもあるから省略ね)、その関係で今も残る新興宗教がかなり出てくる。ここの(新興宗教の)流れは、誤解を恐れずざっくり言うと、政府の考えた「復古神道」や、それに「古神道」の流れ、仏教でもそれらの神道に関連した要素があったりして(すごく睨まれて弾圧される宗派もいくつもあったし)、これらがブレンドしていく感じ、さらには聖書の数秘術みたいな奴(要するに聖書解釈の手法をパクったように流石にわたしには思えるわね)、なテイストのなにやらするのも続々生まれてくるし、今もその流れはある(*誤解が生じることを書いてしまったので、詳しくは調べてね)。作者の友達は、ここらへんの話を言いたかったのだと思う。
真面目に話すと今話した内容になりますが、これは重箱の隅をつつく学歴エリートが好んだり、もしくは『月刊ムー』の読者のひとたちが言っているのであって、これは保守本流とは違うと思うので(と、信じたいですね)、今語ったようにカルト的色彩を帯びていると普通の日本人は思っているので、微妙に日本の捉え方がアメリカンなのです。
どういう風にこの考えがアメリカンなのかは、黙って書店に行って赤坂真理先生の書いた『東京プリズン』を買って読んでいただきたいわ。
これは私見ではあるのですが、出典を指さないでも、ウィキペディアに載ってる程度の話ですので、検索してみると良いのです。
この文章で傷つくひとがいたらごめんなさい。わたしも、勉強中の身です。お互い、頑張りましょう。
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登場人物紹介

【田山理科】

 主人公にして家主。妹のちづちづと知らない町に引っ越し、二人で暮らしを始めたが、ちづちづがどこからか拾ってきた少女・みっしーも同居することに。趣味は絵を描くこと。ペインティングナイフを武器にする。

【みっしー】

 死神少女。十王庁からやってきた。土地勘がないため力尽きそうなところをちづちづに拾われて、そのまま居候することに。大鎌(ハネムーン・スライサー)を武器に、縁切りを司る仕事をしていた死神である。

【ちづちづ】

 理科の妹。背が低く、小学生と間違われるが、中学生である。お姉ちゃん大好きっ娘。いつもおどおどしているが、気の強い一面をときたま見せる。みっしーとは友達感覚。

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