詩小説『技術家庭科の授業で作ったラジオ』3分の音楽。全ての大人へ。

エピソード文字数 612文字

技術家庭科の授業で作ったラジオ

技術家庭科の授業で作ったラジオで、
きまぐれに流れてきたのがこの曲だった。

イヤフォンを片方とって、
後ろを振り向いた。

そこは、なにも変わらない、
いつもの帰り道だった。

すべての歌を好きになるなんて言わない。
だけど、たまにあるだろ?
まるで僕のために作られた歌だって。

小さな旅へ出る時は、今だって時。
その時はよろしく。風よ吹いてくれ。

下げたくない頭も、下げてきた。
分かってる、それが大人ってことくらい。

言いたくないこと、言ってみたり、
言いたいこと、言わなかったり。

くだらない夢は見ないことにしてる、そうじゃない。
夢を見ることはくだらないと、思ってたんだろ?

ポケットの青いラジオ。
作りたてのラジオ。

生まれたての音楽。
初めて出逢った衝撃。

雑音を連れて、交差点に揺れて。
僕を連れ去るだろ?

あの頃となんだ変わっていない。
なんだか眠い。いや寝れそうにない。

次の角まで駆けった。
オレンジのミラーに映し出された。

誰かに言いたくて。
誰かに言いたくなくて。

なにかでっかいことできそうな、
なにか静かに始まっているような、

名前も知らないこの音楽に、
今はただ、身を任せてみたかった。

ポケットの青いラジオ。
作りたてのラジオ。

生まれたての音楽。
初めて出逢った衝撃。

雑音を連れて、交差点に揺れて。
僕を連れ去るだろ?
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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