このへんで一度『鎌倉殿の13人』について語っておこうか(おもに壇ノ浦関連)

文字数 2,332文字

ベン「おれさ、最初に菅田将暉さん出てきたとき『あーはいはいはい』と思ったんだわ」
一同(口々に賛成)
ベン「まじで御曹司ぽかった」
一同「そうそう」
ベン「すぐジャンプするしふてくされるし泣くし」
一同「そうそう笑」

クロ「歴代の(演じてくれた)俳優さん。おれ的には、ビジュアル的にはタッキー(滝沢秀明さん)も神木隆之介さんもすごい嬉しかったけど、でもキャラが違くね?といつも思ってた」
ベン「メンタルがね」
クロ「そう」
ベン「神木さんみたく神々しくない」
クロ「そうそう」
ベン「基本乱暴」
クロ「うん」
ベン「自覚してんだ笑」

クロ「弁慶もぽかった。『御曹司!』つっておれの後ついて走って」 ※佳久創さん
一同「はいはいはい(賛成)」
クロ「確信した。三谷幸喜先生ぜったいこの連載読んでるなと!」
ベン「千パーセントねーわ笑」
パト「その自信はどっから来るの笑」
ミラ「通常運転」
パト「そうなんだ笑」
クロ「てゆうシーンまでしっかりあったしょ! おれ@菅田将暉さん、根拠のない自信家で?」
一同「はいはいはい!」

クロ「でもまあ最終的におれ鬼畜だったなー」
一同「……」
クロ「殺人マシン? マッドシリアルキラー? そこもこの小説の設定と同じ?」
ミラ「そんなことない。地の文でそう書かれてるわりには、この小説だと御曹司ふつうに」
クロ「え」
ミラ「ふつうにいいやつ」
クロ「(意外)ありがと。え何、フォローしてくれるの?」

ミラ「訊いていい? あたし戦のことわかんないから。
船の漕ぎ手さんたち射殺させたってことで御曹司、鬼畜認定されてたけど。
あれ、当時マナー違反だったの?」
ヴァレ&フロ&ベン&パト「いやいやいや笑」

フロ「ふつうにあり」
ミラ「そうなんだ?!」
ベン「むしろ漕ぎ手よけて射るの無理。当たる」
ミラ「あ、そっか!」
パト「陸上だったら馬射るのふつうだしね」
ミラ「あー!」
ヴァレ「戦なんてふつうに殺し合いだから。平安時代美化しすぎ」
パト「てか平家さんと、とくに知盛さん美化しすぎ笑」
ヴァレ「ある笑」

クロ「(もじもじ)じつは」
ミラ「?」
クロ「あれ知っちがやったって聞いて……真似した」
ミラ「え」

ミラ「え、え、え何、うそ。漕ぎ手さんコロスの?」
クロ(こくん)
ミラ「うそー?!」
ヴァレ(にやにや)
 どこかでそう読んだのですが、どこかいま思い出せません。すみません!
 見つけしだいご報告します。
ヴァレ「(あっさり)あんなのべつに奇策でも何でもない。誰でも考えつく」
ミラ「そこまで言う!」

クロ「知っちうらやまー。ぜったい人格者に描かれる。何この差?(嘆)」
ヴァレ「まあ日頃の行ないだな」
ヴァレ「だから首しめるなって」

ミラ「あともう一つ疑問」
クロ「何」
ミラ「御曹司@菅田将暉さん泣きながら言ってた。
『父上を殺し母上を奪った清盛への恨みを忘れたことは、片時もございません!』」
クロ「あー」

クロ「なしよりのなしだなー」
一同「やっぱり笑」

クロ「おれ父上知らないし」
ベン「だね」
クロ「母上もあんま覚えてないし。
親いるやつら羨ましいとは思ったけど。平家の人たちとか、平家の人たちとか」
ミラ「あー(理解)」
クロ「でも寺だと基本、みんな親きょうだいいないし」
一同(うなずく)
クロ「物心ついたときからぼっちがデフォルトなんで、『奪われた』つって恨みに思うとかはなかった。正直わからん」
パト(じわ……(涙))←この手の話に弱い
ミラ「どした? パトちゃん」

パト「義仲くんと同じ……(涙)」※
ミラ「いいかげん忘れなよ!」

クロ「忘れると言えば、三谷幸喜先生、大事なこと2つ忘れてるよね」
ミラ「2つ?」
クロ「その1。うちのおとん殺したの、清盛さん本人じゃないけど。
おかんとおれら三兄弟助けてくれたの、清盛さん本人だからね?」
ベン「それな」

クロ「清盛さん優しいから、たぶんおかんの美貌だけじゃなくて、おれ@赤ちゃんのエンジェル可愛さもおれらの助命に貢献したと思う!(得意げ)憶えてないけど!」
ヴァレ「本当その自信はどこから来る笑」

クロ「だから清盛さん、おれにはどっちかって言ったら恩人よ?
かなり気まずかった。清盛さんに弓引くの」
ミラ「じゃ、なんで引いたの?」
クロ「えと」

クロ「ノリで!」
一同「やっぱり」

ヴァレ「……」
ベン「あっ! ごめんなさい」←代わりに謝る

クロ「あと1つは」
ミラ「いまので1こなんだ笑」
クロ「あと1つ……」

クロ「何だっけ?」

一同「……」

ミラ「それじゃない?」
クロ「え?」
ミラ「すぐ忘れるじゃない、御曹司。鎌倉殿から頼まれたお使いも忘れちゃうし」
パト「鎌倉殿のお使い?」
ミラ「『九郎ちょっとちょっと』『何?』『瀬戸内行くなら三種の神器取り返してきてね』『おけ』って」
クロ「あああ言わないで!」←トラウマ

ヴァレ「『いい? 三種の神器、最優先だからね。平家は滅ぼさなくても』『わーったわーった』
最後まで聞いてない笑」
クロ「お・ま・え・が・返さないからだろーが!」
ヴァレ「痛い首。痛い」

ミラ「そんな御曹司が平家さんへの恨み『片時も忘れない』とか無理だよね?」
ベン「それだな」
クロ「(意外)なんか今日ミラちゃんわかりみ深くね?」

クロ「惚れた?」
ミラ「誰が?」
クロ「ミラちゃん」
ミラ「誰に?」
クロ「おれ」

一同「まあまあまあまあ」←二人を引き離す


※義仲も幼いときに親を亡くし、巴の実家にあずけられています。
ちなみに義仲のお父さん義賢(よしたか)は、頼朝&義経のお父さん義朝(よしとも)との戦に敗れて討たれるのだが、義賢と義朝は兄弟だ(義朝さんがお兄さん)。
で、義賢さんを討ち取ったのは甥っ子の、われらが悪源太こと義平(よしひら)くん(義朝の長男。雷神になった人)。これが初陣。
理由は……めちゃくちゃ長くなるのでいまは省略。まあようするに勢力争いだ。
源氏ファミリーほんと共食い多すぎ。
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登場人物紹介

静/アリア(しずか/ありあ)

この物語のヒロイン。しばらく出てきてないけどヒロインの位置は不動。
明るく素直で天然。特技は歌とダンスと水泳、ばかりでなく、雨を降らせる特殊能力を持っているが、本人はその重大性に気づいていないらしい。惚れっぽく、美しい者には見境なくフォーリンラブしてしまう。ために現在いろいろとややこしいことになっている。海霊族(ネレイド)。

源九郎義経/クロード(みなもとのくろうよしつね/くろーど)

アリアの恋人。天性の人たらし。アリアを熱愛する一方で(このところ忘れてるように見えるがぜんぜんそんなことはない)、実姉のカミーユ(頼朝)とぬきさしならない愛憎関係にある。目下の課題はカミーユが配置した包囲網を突破してとにかく生きのびること。樹霊族(ドリュアード)。

崇徳院/マクシミリアン(すとくいん/まくしみりあん)

かつての上皇でいまは神。崇徳は諡(おくりな=没後に贈られる称号)で、諱(いみな=本名)は顕仁(あきひと)。内乱で実弟の後白河帝に敗れ、大怨霊になったとして恐れられているが、素顔はいたって穏やかでシャイ。三人の美官女たちとまったりスローライフを満喫中。龍族(ドラゴン)。

佐藤三郎嗣信/フロリアン(さとうさぶろうつぐのぶ/ふろりあん)

義経四天王の一人。弟の四郎クリストフとともにクロードを主君と仰ぐ。誠実で俊敏だがたまにフライング(先走り)する傾向あり。左肩から右脇腹にかけて貫通創あり。アリアの姉ミランダと熱愛中。火狐(ファイアーフォックス)。

遥/ミランダ(はるか/みらんだ)

アリアの姉。妹思いでクールかつ熱血。特技はアリアと同じく歌とダンスと水泳。アリアとよく似た容貌だが、5センチ背が高い。アリアの行く末を心配し、クロードと引き離したいと願っている。ためにクロードとは犬猿の仲。海霊族(ネレイド)。

巴/パトリシア(ともえ/ぱとりしあ)

ミランダの友人。一人当千の女武者(アスリート)で尽くし好き。恋人の木曽義仲を失い、彼の菩提を弔って生きていたが、正直たいくつしていたところだったため、ミランダとアリアの救出に喜んで参戦する。素はおちゃめ。土霊族(ノーム)。

武蔵坊弁慶/ベンジャミン(むさしぼうべんけい/べんじゃみん)

クロードの右腕。アリア・ミランダの姉妹とも友人。筋骨たくましい大男だが、冷徹な知性派でもあり、クロードの暴走をつねに(かろうじて)食い止めている。こう見えて料理男子。人馬族(ケンタウロス)。

平知盛/ヴァレンティン(たいらのとももり/ばれんてぃん)

平家ファミリーの若きリーダー。肩書は新中納言。クロードとは因縁の仲ながら、互いに親近感を抱いているらしい。現在はフリーのようだが、恋人募集もしていないらしい。パトリシアとはバディとして気が合うらしい。いまだにいろいろ謎な人(作者にとっても)。樹霊族(ドリュアード)。

平忠度/ウィリアム(たいらのただのり/うぃりあむ)


平家ファミリーの主要メンバー。清盛の異母弟(末弟)で、知盛には叔父にあたるが、歳はそれほど違わない。肩書は薩摩守(さつまのかみ)。文武両道で和歌にも武芸にも優れ、しかも性格温厚でひかえめ。樹霊族(ドリュアード)。

平教経/ハロルド(たいらののりつね/はろるど)


ヴァレンティンの従弟。肩書は能登守(のとのかみ)。平家ファミリー最強の戦士。ことに強弓は他の追随を許さない。素は気さくな好青年で、甥のアーサーを溺愛する叔父バカ。樹霊族(ドリュアード)。

安徳帝/アーサー(あんとくてい/あーさー)

先帝。六歳(数え年で八歳)。平家ファミリーの秘蔵っ子。安徳は諡(おくりな)で、諱(いみな)は言仁(ときひと)。本人は「天のうをやめれた」ことを喜んでいる。巻三でクロードにプロポーズした。樹霊族と龍族両方の血を引く「ダブル」。

建礼門院徳子/マーガレット(けんれいもんいんとくこ/まーがれっと)

平家ファミリー秘蔵の姫。清盛の娘、知盛の妹。安徳帝の母。
平家ファミリー主要キャラのうちほぼ唯一の生き残り。運命に翻弄された悲劇のヒロイン……にしては笑い上戸の陽キャ。いまは京都郊外の大原で一門の菩提を弔いつつ、趣味の園芸を絶賛エンジョイ中。樹霊族(ドリュアード)。

後白河雅仁/ローレンス(ごしらかわまさひと/ろーれんす)


法皇。この国の最高権力者の地位にありながら、つねに周囲の予想のななめ上を行くキッチュな異端児。今様(Jポップ)と絵巻物(マンガ)をこよなく愛し、膨大なコレクションを持つ。愛妻ジェニファー(滋子)の没後もいちずに彼女を想いつづける純愛の人でもある。龍族(ドラゴン)。

九条兼実/ウィンストン(くじょうかねざね/うぃんすとん)

名門・藤原摂関家のCEO(最高経営責任者)。苦節二十年(と言ってもその間ずっと右大臣)、晴れて摂政に就任する。頼朝の盟友である一方で義経にも深い共感を寄せ、後白河院には振り回されるという忙しい人。座右の銘は「まずいワインを飲んでいられるほど、人生は長くない」(ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)。山霊族(オレアード)。

慈円/エイドリアン(じえん/えいどりあん)

ウィンストンの弟。天台宗の高僧。のちに座主(寺院のトップ)を四度勤める。当代きっての歌人でもあり、六千首にもおよぶ和歌を残している。政治家の兄を宗教界からバックアップする影の実力者でありながら、頼朝と遊び歌でふざけあう無邪気な一面も持つ。山霊族(オレアード)。

源由良頼朝/カミーユ(みなもとのゆらよりとも/かみーゆ)


鎌倉殿。そろそろ征夷大将軍になるところ。最愛の弟クロードを断腸の思いで追討。そのわりにその後あんまり苦悩してなさそうなのは、たんに作者が書くのを忘れているからだ。最近エイドリアンという新しいメル友ができた。樹霊族(ドリュアード)。

佐藤四郎忠信/クリストフ(さとうしろうただのぶ/くりすとふ)


義経四天王の一人。兄の三郎フロリアンとともにクロードを主君と仰ぐ。内気で目立つのが苦手。「天性極信」(てんせいごくしん)、つまり「めちゃくちゃいいやつ」と広辞苑第五版にも書かれている(「極信」で引いてみてください)。ヒロインのアリアと両片思い中。水狐(ウォーターフォックス)。

畠山次郎重忠/ロバート(はたけやまじろうしげただ/ろばーと)

鎌倉幕府の重要御家人の一人。清廉潔白な人柄でカミーユの信頼厚く、「坂東武士の鑑(かがみ)」と称される。クロードとカミーユの不和に心を痛め、ひそかにクロードの逃亡に尽力している。見た目しゅっとしているのに力持ち。音楽の才能もあるらしい(そのうち出てくる予定)。人馬族(ケンタウロス)。

阿野全成/アントワーヌ(あのぜんじょう/あんとわーぬ)

醍醐寺(真言宗)の荒法師。クロードの同母兄、カミーユの異母兄※。悪禅師(あくぜんじ)の異名を取るわりにはクロードの何分の一も暴れておらず、そんな自分の生き方(というかキャラ設定)に疑問を抱く毎日。樹霊族(ドリュアード)。
※史実では頼朝より年下ですが、このお話ではお兄さんに設定してあります。

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