サンドイッチと引き換えに壺をもらった
文字数 711文字
それは、とある高校の屋上・昼休憩の時の事
サンドイッチ片手に、一人悩む。
背後から足音
……さすがに本当に通報したりするつもりはないが
いや、流石にこれはダメだろう……と、思ったのだが
ぱしっ
神田は、俺のサンドイッチを取ったと思ったらびっくりするような速さで階段を下りて行った。
……壺を置いて
神田の声が遠くから聞こえる。
あきらめて壺を鞄にしまう。
キーンコーンカーンコーン……
教室
俺は、さっきのサンドイッチを思い浮かべながら呟く。
つくづく自分が食べなくてよかったと思いつつ、あとで見舞いに行くことにした。