第1話
文字数 1,994文字
「すべての黒幕、犯人は?あなたです!」
皆が集まる辺境の古い屋敷の大広間で、一人のジョンブルが、白クロスの長テーブル越しに指さした。
「な、なにをバカな!わしにはアリバイが・・・」
慌ててとり繕 うマフィアのボスみたいな年配の紳士は、世界的コングロマリット企業の会長で、政界にも顔が利く大物であった。
「あなたのトリックは・・」長い説明に入る
「クソッ」苦々しく顔をゆがめる会長
この大事件を解決するために、世界中から名だたる名探偵が集められ、かすかな手がかりから
紆余曲折をへて大物会長のここまで来たのである、今が答え合わせの時だった。
「くっふふふ、見事だ、探偵代表のハームズくんとやら、キミらは確かに名探偵だ、
ハハハ・・」
開き直った様子の会長
「しかし、しかしだ、あらゆる名探偵の共通点・・・それは、最後まで犯人を言わない、という点だ!」
ニヤリと怪しく笑う会長
「まあそれならそれで、準備のしようはあるのだよ」パチンと指を鳴らす
ギギーッバタン、すべての出入口が自動で閉まり、大広間は密室となった
「一番ベストな対処方としてはだ、答えを知った者を全員始末すればよい、実にシンプルなことなんだよ」
出入口にはサングラスをしたブラックメンのような、太めと細身の男が2人立っていた
手にはマシンガンを持っている。
「最後は全員集まるから簡単だ、だから、ヤっちまいな」と軽く言いはなつ会長
「どうも~傭兵 兄弟のJJブラザーズです」
痩せた男「ジャックです」
太めな男「ジャンクです」
「よろしく~ね!」
バララララㇻㇻ・・ちゅんちゅん
2人は手に持つ機関銃をかまえて掃射する
「UZI(ウージー)を愛用してます、戦場経験ありまーす」
「アニキ~俺はAK(アーカー)の方が好きだなー」
ダララララ・・・
うわっ
ギャー
次々に倒れてゆく探偵と、そのとり巻きたち。
弾が尽き、小銃に持ち替えるJJブラザーズ
これが世界的コングロマリット会長の力である、探偵なんぞいつでも消すことはできるのだ。
某少年「じ、じっちゃんの名にかけて・・・助けてぇ」
ジャンク「おまえ殺人現場は慣れてるだろ、いまさら何おびえてるんだ?」
ズキューン
倒れる某金田一なんちゃら
ボワロ「わが灰色の脳細胞にかけて、生きのこる確率は0%・・」
ズキューン
「あのー、うちのカミさんが夕飯までには帰れと…」
パンパーン
ジャック「おまえが銃社会の国で、フツーに捜査してるのはどういうわけだ?」
ハームズ「チェックメイトだよワドソン君」
ワドソン「キミは推理は達者だが、銃は下手くそだったな」
ズキューンズキューン
仮面の男「また会おう、開智君 」
開智「来世でかい?」
ジャンク「20世紀はもう昔だろ!」
ズキューンズキューン
ジャンク「ヘンなやつらだなあ、動機が何かとかトリックがどうとか?」
ジャック「トリックなんかいらん、ドアを壊して強盗するだけだろーがよ」
ジャンク「金庫は丸ごと持ってけば良いんじゃね?」
ジャック「世界じゃあ、パン1つをめぐって殺し合いが起きる場所があるというのに」
ガウンガウン・・
「そういう貧困層が世界の80%なんだがね」
「テレビで池上 影(かげ)さんも言ってた」
パンパーン
「こいつら現状しらねーのか?」
「まあ探偵なんぞ先進国のお遊びだろうよ、ガハハハハ」
「やめてえ、ぼくは子どもだよう」
銃口の先にいる蝶 ネクタイの子どもが叫んだ
「うそつけ、連載始まって何年たつと思ってるんだ、実は40過ぎのオッサンだろうが」
「おまえが絡む事件でどんだけ犠牲者が出たかわかるか?戦争並みだろ」
ズキューン・・
うぁー
会長「もういい、弾のムダだ」
血の海、死体の山・・・
しかし、この二人は戦場に慣れているのか平然である
ジャンク「はい、お終い」
会長「探偵というのは、トリックは解いても人は救わない、どっちが外道なんだかな?」
ジャック「会長、定石通り最後は屋敷が炎に包まれる…ということで」
バシャバシャ・・ガソリンを撒 くジャンク
ジャックがマッチで点火!
ぼうん、メラメラ~、広間に炎が走る
会長「ではゆくか、傭兵兄弟」
JJ「御意 !」
「殺人をゲームのように謎解き楽しんでいる探偵 と、とり巻きたちだ」
「探偵って、それで稼いでんの?アニキ」
「そうだよ」
「へー」
「その中でもっとも上手いのがこいつらだ」
「なんだ人間のクズか、オレらと変わらねーじゃん、ギャハハハ」
「でも、こいつらゾンビだからな、来週にはピンピンと復活してテレビや雑誌で仕事してるだろうぜ」
「へー」
「まあ今だけ止めれば良い、会長を逃がすのが先決だ」
玄関前に停めてある、車の後部ドアを開けるジャック
「どうぞ会長」
「うむ」
バタン、ブブゥ~
どおおおぉぉ・・
炎の中、崩れ落ちる屋敷を背景に走り去る黒塗りの高級車、運転席と助手席に黒服の男
ジャンク「名探偵、頭はいいがバカばかり」
ジャック「名探偵、知性はあっても徳はなし」
ー了ー
皆が集まる辺境の古い屋敷の大広間で、一人のジョンブルが、白クロスの長テーブル越しに指さした。
「な、なにをバカな!わしにはアリバイが・・・」
慌ててとり
「あなたのトリックは・・」長い説明に入る
「クソッ」苦々しく顔をゆがめる会長
この大事件を解決するために、世界中から名だたる名探偵が集められ、かすかな手がかりから
紆余曲折をへて大物会長のここまで来たのである、今が答え合わせの時だった。
「くっふふふ、見事だ、探偵代表のハームズくんとやら、キミらは確かに名探偵だ、
ハハハ・・」
開き直った様子の会長
「しかし、しかしだ、あらゆる名探偵の共通点・・・それは、最後まで犯人を言わない、という点だ!」
ニヤリと怪しく笑う会長
「まあそれならそれで、準備のしようはあるのだよ」パチンと指を鳴らす
ギギーッバタン、すべての出入口が自動で閉まり、大広間は密室となった
「一番ベストな対処方としてはだ、答えを知った者を全員始末すればよい、実にシンプルなことなんだよ」
出入口にはサングラスをしたブラックメンのような、太めと細身の男が2人立っていた
手にはマシンガンを持っている。
「最後は全員集まるから簡単だ、だから、ヤっちまいな」と軽く言いはなつ会長
「どうも~
痩せた男「ジャックです」
太めな男「ジャンクです」
「よろしく~ね!」
バララララㇻㇻ・・ちゅんちゅん
2人は手に持つ機関銃をかまえて掃射する
「UZI(ウージー)を愛用してます、戦場経験ありまーす」
「アニキ~俺はAK(アーカー)の方が好きだなー」
ダララララ・・・
うわっ
ギャー
次々に倒れてゆく探偵と、そのとり巻きたち。
弾が尽き、小銃に持ち替えるJJブラザーズ
これが世界的コングロマリット会長の力である、探偵なんぞいつでも消すことはできるのだ。
某少年「じ、じっちゃんの名にかけて・・・助けてぇ」
ジャンク「おまえ殺人現場は慣れてるだろ、いまさら何おびえてるんだ?」
ズキューン
倒れる某金田一なんちゃら
ボワロ「わが灰色の脳細胞にかけて、生きのこる確率は0%・・」
ズキューン
「あのー、うちのカミさんが夕飯までには帰れと…」
パンパーン
ジャック「おまえが銃社会の国で、フツーに捜査してるのはどういうわけだ?」
ハームズ「チェックメイトだよワドソン君」
ワドソン「キミは推理は達者だが、銃は下手くそだったな」
ズキューンズキューン
仮面の男「また会おう、
開智「来世でかい?」
ジャンク「20世紀はもう昔だろ!」
ズキューンズキューン
ジャンク「ヘンなやつらだなあ、動機が何かとかトリックがどうとか?」
ジャック「トリックなんかいらん、ドアを壊して強盗するだけだろーがよ」
ジャンク「金庫は丸ごと持ってけば良いんじゃね?」
ジャック「世界じゃあ、パン1つをめぐって殺し合いが起きる場所があるというのに」
ガウンガウン・・
「そういう貧困層が世界の80%なんだがね」
「テレビで池上 影(かげ)さんも言ってた」
パンパーン
「こいつら現状しらねーのか?」
「まあ探偵なんぞ先進国のお遊びだろうよ、ガハハハハ」
「やめてえ、ぼくは子どもだよう」
銃口の先にいる
「うそつけ、連載始まって何年たつと思ってるんだ、実は40過ぎのオッサンだろうが」
「おまえが絡む事件でどんだけ犠牲者が出たかわかるか?戦争並みだろ」
ズキューン・・
うぁー
会長「もういい、弾のムダだ」
血の海、死体の山・・・
しかし、この二人は戦場に慣れているのか平然である
ジャンク「はい、お終い」
会長「探偵というのは、トリックは解いても人は救わない、どっちが外道なんだかな?」
ジャック「会長、定石通り最後は屋敷が炎に包まれる…ということで」
バシャバシャ・・ガソリンを
ジャックがマッチで点火!
ぼうん、メラメラ~、広間に炎が走る
会長「ではゆくか、傭兵兄弟」
JJ「
「殺人をゲームのように謎解き楽しんでいる
「探偵って、それで稼いでんの?アニキ」
「そうだよ」
「へー」
「その中でもっとも上手いのがこいつらだ」
「なんだ人間のクズか、オレらと変わらねーじゃん、ギャハハハ」
「でも、こいつらゾンビだからな、来週にはピンピンと復活してテレビや雑誌で仕事してるだろうぜ」
「へー」
「まあ今だけ止めれば良い、会長を逃がすのが先決だ」
玄関前に停めてある、車の後部ドアを開けるジャック
「どうぞ会長」
「うむ」
バタン、ブブゥ~
どおおおぉぉ・・
炎の中、崩れ落ちる屋敷を背景に走り去る黒塗りの高級車、運転席と助手席に黒服の男
ジャンク「名探偵、頭はいいがバカばかり」
ジャック「名探偵、知性はあっても徳はなし」
ー了ー