第1話 坂本龍馬のような魅力的な人間ではない

文字数 517文字

 ある時、「先輩を見ていると、坂本龍馬を見ているようです。本物の坂本龍馬は、きっと先輩のような人だったと思います」と、職場の後輩に言われた。私は決して坂本龍馬のような魅力的な人間ではない。でも、私の振る舞いが坂本龍馬のように見えたのだとしたら、私の作戦は成功なのである。

 「地域に貢献する」、「〇〇万円以上売上げる」、「子供たちを志望校に合格させる」…など、仕事における目標や夢は、人によって大きく異なる。しかし、目標や夢の実現に最も重要なことは、職種、業態、地域性、企業規模などに関係なく、『良好な人間関係の構築』であると私は考える。良好な人間関係の構築なくして、仕事における成功、仕事における夢の実現はないのではなかろうか。しかし、その構築は非常に難しく、人との接し方に1つの正解などない。相手によって、状況によって、時によって、接し方は千変万化させねばならない。仕事上の人付き合いは本当に難しい。

 幼い頃の日曜日、夕食後に父親とテレビを見ることが、我が家の習慣となっていた。父親と一緒に欠かさず見ていたテレビ番組、それはNHKの大河ドラマである。1年間に渡って描かれる様々な時代の歴史物語は、幼い私をワクワク、ドキドキさせた。
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