ティム・シュルツのために

文字数 414文字

…! ティム!やっぱり私のこと、恨んでるのね…
しかし、彼は、穏やかな顔で首を横に振って、穏やかな調子で言いました。
いいや、俺は君のことを恨んでいない
えっ、どうして?私、あなたを殺してしまったのよ?結婚して、とても小さい子が居るあなたを…
ロザリー、たとえ悪意がなくても、君が俺を殺したという事実は、決して消えない。でも、俺は願っている。ロザリーが以前よりも立派な人になって、社会に再び受け入れられることをね。
(私の罪は、誰にも許されないと思ってた……。それに、被害者本人から私を励ます言葉をかけられるなんて、考えてもいなかった)
ロザリーは肩を震わせて下を向き、しゃくり上げて泣きました。
今は、泣いていいんだ。
君の手にかけられる者は、俺で最後にしてください。
目を覚ますと、ティムの姿はどこにもありませんでした。
(私、もう危険なおふざけはしない。あなたができなかった代わりに、きっと豊かな人生を送るからね。ミスター・ティム・シュルツ)
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登場人物紹介

ロザリー・メイ


カナダの架空の人気女性歌手ですが、ある罪を犯して裁判を受けるために、拘留中です。ある日、留置場で夢を見ます。

ティム・シュルツ(享年22)


カナダの架空のロックバンド「LOVE BRAVE」のリーダーでギタリストですが、ある事故により22歳の若さで死去してしまいました。

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