紅い機械【弐】

文字数 217文字

プラカード掲げ前進する力すら残せずに地にてのたうつ

産む機械となれぬあの娘の月経も底無き痛み解放求む

身籠りし雌猫の腹横目にし言語で暴発するわが子宮

憂鬱が爆ぜる見知らぬ母親の手で寝る赤子無垢な残酷

髪を染め華美に着飾り武装する知らぬ輩に殺されぬ為

辞めたいというは虚しき女性性胸は膨らみ血は止め処なく

残留すリップグロスの滑るつや君の唇われの支配下

左前死人となりし二人かな家族風呂まで浴衣纏って

君の夢つぶさに見ると告白す頸締めたとは終に言えずに
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