第19話 希子が持ってきたチラシ
文字数 1,196文字
日が完全に昇りきり、僕と澄川さんはキャンプ場に戻った
どこかに行っていた4人が帰っていて、春来や希子も全員いて久しぶりに全員揃った感じがする
「桜~もう心配だったよー」
希子が澄川さんに抱きつき泣きながら言っていた
「お前が迷ってどうすんだよ、バカ!」
僕は、春来に首をロックされて翔太と悠馬にわちゃわちゃにされた
そのあと、僕らは全員で最後に記念撮影してからテントを片付け帰り、色々あったキャンプは終わった
「なぁ~良大、お前ぶっちゃけ澄川さんといい感じだろ」
大学のカフェテリアで唐突に聞いてきた
(カフェテリアでこういうことが起きると何かいっつも起きるんだよなー)
「いい感じってなんだよ、別にそこまでなってないよ・・・」
「そこまで?」
妙なことを気にする春来は、いつも勘が鋭い
「そこまでだってことだよ。そういう春来こそどうなんだよ・・・」
僕は、話の方向を春来に向けた
「なんだよ気になんのかよ、くそ童貞」
「うるせ~、なんとなく聞いてみただけだよ!」
少し感情的になってしまった
「まっ、別に隠すこともないしいっか・・・俺たちもう付き合ってるよ」
春来が照れくささも恥ずかしさもなく素直に言った
「えっ、はっ、マジ!いつから?」
「いつからって、えっと確か…テーマパーク行ったときだったかな~希子に告られた」
春来が思い出すように言った、というより希子からってのが何となくは予想していた
「そっ、そうだったのかー・・・」
僕は、なんか先を越されそうになった気分だった
すると、カフェテリアの入り口から希子が大きな足音をたてて勢いよくこちらに走ってきた
そのあとに、澄川さんがゆっくりこちらに歩いてきて僕に笑顔を見せた
(やっぱり、澄川さんの笑顔を見るといつも癒されるな~)
「ねぇねぇこれ見て~」
希子がカバンからぐちゃぐちゃになった紙を取り出し机の上に置いた
「柴倉市開催・・・花火大会?」
春来が紙を見て朗読した
「そうそう、去年は雨で中止になったらしいんだけど、今年はやるみたい」
希子が事前にスマホで調べた情報を僕らに説明した
「それがどうかしたの?」
僕は、チラシを見て特に何も考えず言った
「全くリョータ君はわかってないな~、この花火大会にこの4人で行くんだよ」
(初耳なんですけどー!)
「なんか、出店も沢山出るらしいし楽しそうじゃない?」
「ちょっと希子はしゃぎすぎだよ・・・」
澄川さんが興奮した希子をなだめた
僕は、春来の方に視線を送ると春来は両手を上げ(こりゃだめだ…)という仕草をして僕に同意を求めた。
「はぁ~・・・それじゃあ行こっかー」
僕はそういうと希子が飛び跳ねてはしゃいでいた
チラシに視線を戻しよく見てみると、花火大会は来週に土曜日だった
希子が春来を強制的に連れて食券機にスキップで行ったとき、澄川さんは黒く長い髪を右耳にかきあげながら僕の耳に近づき「また新しい思い出ができるね・・・」とささやき笑顔を見せたあと、食券機に向かった
どこかに行っていた4人が帰っていて、春来や希子も全員いて久しぶりに全員揃った感じがする
「桜~もう心配だったよー」
希子が澄川さんに抱きつき泣きながら言っていた
「お前が迷ってどうすんだよ、バカ!」
僕は、春来に首をロックされて翔太と悠馬にわちゃわちゃにされた
そのあと、僕らは全員で最後に記念撮影してからテントを片付け帰り、色々あったキャンプは終わった
「なぁ~良大、お前ぶっちゃけ澄川さんといい感じだろ」
大学のカフェテリアで唐突に聞いてきた
(カフェテリアでこういうことが起きると何かいっつも起きるんだよなー)
「いい感じってなんだよ、別にそこまでなってないよ・・・」
「そこまで?」
妙なことを気にする春来は、いつも勘が鋭い
「そこまでだってことだよ。そういう春来こそどうなんだよ・・・」
僕は、話の方向を春来に向けた
「なんだよ気になんのかよ、くそ童貞」
「うるせ~、なんとなく聞いてみただけだよ!」
少し感情的になってしまった
「まっ、別に隠すこともないしいっか・・・俺たちもう付き合ってるよ」
春来が照れくささも恥ずかしさもなく素直に言った
「えっ、はっ、マジ!いつから?」
「いつからって、えっと確か…テーマパーク行ったときだったかな~希子に告られた」
春来が思い出すように言った、というより希子からってのが何となくは予想していた
「そっ、そうだったのかー・・・」
僕は、なんか先を越されそうになった気分だった
すると、カフェテリアの入り口から希子が大きな足音をたてて勢いよくこちらに走ってきた
そのあとに、澄川さんがゆっくりこちらに歩いてきて僕に笑顔を見せた
(やっぱり、澄川さんの笑顔を見るといつも癒されるな~)
「ねぇねぇこれ見て~」
希子がカバンからぐちゃぐちゃになった紙を取り出し机の上に置いた
「柴倉市開催・・・花火大会?」
春来が紙を見て朗読した
「そうそう、去年は雨で中止になったらしいんだけど、今年はやるみたい」
希子が事前にスマホで調べた情報を僕らに説明した
「それがどうかしたの?」
僕は、チラシを見て特に何も考えず言った
「全くリョータ君はわかってないな~、この花火大会にこの4人で行くんだよ」
(初耳なんですけどー!)
「なんか、出店も沢山出るらしいし楽しそうじゃない?」
「ちょっと希子はしゃぎすぎだよ・・・」
澄川さんが興奮した希子をなだめた
僕は、春来の方に視線を送ると春来は両手を上げ(こりゃだめだ…)という仕草をして僕に同意を求めた。
「はぁ~・・・それじゃあ行こっかー」
僕はそういうと希子が飛び跳ねてはしゃいでいた
チラシに視線を戻しよく見てみると、花火大会は来週に土曜日だった
希子が春来を強制的に連れて食券機にスキップで行ったとき、澄川さんは黒く長い髪を右耳にかきあげながら僕の耳に近づき「また新しい思い出ができるね・・・」とささやき笑顔を見せたあと、食券機に向かった